ジョジョと音楽の奇妙な関係 Part 3

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ジョジョと音楽の奇妙な関係ジョジョの奇妙な冒険』では、数々のアーティスト名や曲名がキャラクター名などとして随所に使われています。 ここでは、それらに使われたアーティスト、曲等を、 『ジョジョを通して洋楽にもっと親しもう』というテーマのもとに、 独断と偏見に満ちた解説をおりまぜながら紹介したいとます。

●『スタンド』(幽波紋)(Stand By Me/スタンドバイミー)

故・ジョン・レノン他、様々なアーティストによって取り上げられているスタンダード・ナンバーで、過去7組のアーティストがこの曲をチャート・インさせています。ベン・E・キングが『ドリフターズ』(いかりや長介じゃないです。)脱退後、2枚目のシングルとして発表した曲がオリジナルになります。当時ソウル・チャートでは見事1位を獲得。ポップ・チャートでも4位の成績を収めました。(これがこれまでこの曲を取り上げたアーティストの最高記録です。)実はこの『Stand By Me』は変わった記録ももっていて、オリジナル曲が25年後に再びチャート・イン(86年12月20日に9位)しています。同名映画の影響なのですが・・。この『ドリフターズ』はとにかくメンバーチェンジが激しくて、全てを把握することはかなり困難なので、ベン・E・キング時代の担当だけ載せておきます。ベン・E・キング(リード)、ドック・グリーン(バリトン)、チャーリー・トーマス(テナー)、エルスベリー・ホップス(ベース)。結成は’53年です。ちなみに『スタンド』と言うと『スライ&ザ・ファミリー・ストーン』の同名の傑作アルバムを思い出す人も多いのではないでしょうか。

●空条ホリィ(Buddy Holly/バディー・ホリー)

エルビス・プレスリー』が黒人の音楽を模倣したロックを生み出した元祖とするのならば、『バディー・ホリー』は白人のロックを作り出したもう一つのルーツ・ミュージシャンということが出来ます。本名チャールズ・ハーディン・ホリー、1936年9月7日生まれ。ピアノ、ギター、マンドリン等をこなす彼は13歳の頃から地元テキサスで活動を開始します。その後エルビスの影響でバンド(スリー・チェーンズ)を従えデビューします。そして、クリケッツを経てソロ活動を開始、順調に活躍が期待されていた最中の59年2月3日、飛行機事故のため他界してしまいます。今も尚ロックンロール・ファンの間では根強い人気を持っていて、未発表曲などが次々とリリースされています。ちなみに僕がかけている眼鏡は、『バディー・ホリー』を意識したものです。お薦めは『The Buddy Holly Collection』。彼の短く駆け抜けたキャリアと、やがてビートルズに引き継がれて行くことになるルーツ・ミュージックを確認してみて下さい。

●モハメド・アヴドゥル(Paula Abdul/ポーラ・アブドゥル)

ジャネットの振り付けをしていたことでも知られている88年デビューの文字どおり、歌って踊れるアーティストでした。(しかも超美人!!)89年から91年の3年間に6曲ものNo.1ヒットを飛ばすという実績ももっています。お薦めは、生き生きとした彼女のキュートな魅力が伝わってくるダンス・チューン、『Forever Your Girl』です。(89年5月20日1位獲得)この曲は『Stand By Me』を手がけた事で知られる、『ジェリー・レイバー』の息子である『オリヴァー・レイバー』が作曲とプロデュースしたことでも有名な曲です。

●グレー・フライ(Glenn Frey/グレン・フライ)

67年マッシュルームスのメンバーとしてデビュー、その後J・D・サウザーとのデュオを経て、72年のイーグルス加入に至ります。『One Of These Night 邦題:呪われた夜』や、『ホテル・カリフォルニア』(’77年5月7日、1位)など多数の名曲を残し、82年5月23日のロサンゼルス・タイムス紙上における解散宣言まで同グループの中心人物として活躍しました。『ホテル・カリフォルニア』で、イーグルスに興味を持った人は迷わずアルバム『ホテル・カリフォルニア』を聴くのをお薦めします。アコースティクとエレクトリック、ヴォーカルとインストゥルメント等のバランス感覚はあらゆるジャンルに共通する完成度を持っていますし、こだわりをもった歌詞にも是非注目してみて下さい。グレン・フライのソロでは’84年発表の2nd『The Allnighter』がポップな感じでお薦めです。特に日本編集盤は3曲も余計に入っていても、アルバム全体をぶち壊すようなボーナス・トラックではないのでかなりお買い得!

●ジャン・ピエール・ポルナレフ(Michl Polnareff/ミッシェル・ポルナレフ)

66年デビューのフランス人シンガーで、ちょっとサイケ風のポップと言う感じのサウンドが特徴です。(っていうか、見た目がサイケなんですよね、この人って・・・。)たかがオールディーズと思ったら大間違い、大変な目に遭います。大ヒット曲『Tout,Tout Pour Ma Cherie(邦題:シェリーに口づけ)』(♪トゥ トゥ プマシェリー マ シェリーでお馴染みのアレです。)のようなストレートな曲よりもむしろひねくれた(?)ポップセンス爆発って感じの印象の方が僕は強いです。(でもよく聴くと実はすごくロマンティックな音楽です。)フランス語で歌われるその美しいメロディーの世界は一聴の価値ありです。お薦めは『愛と青春のトルバドゥール』です。ちょっと前にトリビュートアルバムを見かけましたがまだ死んではいないですよね・・・?

●キャプテン・テニール(Captain And Tennile/キャプテン・アンド・テニール)

’74年デビューの夫婦デュオで、キャプテンこと、『ダリル・ドラゴン』(名付け親はなんとビーチ・ボーイズマイク・ラブ!)と『トニー・テニール』の2人組です。1970年代の男女デュオといえばまず『カーペンターズ』を思い浮かべると思いますが、何を隠そう、このふたつのグループには共通点も多くて、まず兄妹と夫婦という血縁、女性が歌、男性がピアノというスタイル、同じレコード会社等。ちょうど『カーペンターズ』の人気が一段落したした頃に入れ替わりで上がってきた様な気がします。どちらかというと、キャプテン・アンド・テニールの方がヴォーカルが濃厚でサウンドも凝っているので、男性向きなのかなとも思ったりもしますが、どうでしょう?お気に入りはグラミー賞もとった『Love Will Keep Us Togeter(邦題:愛ある限り)』(アルバムも同名)です。ちなみにこの曲は、75年6月21日〜7月12日まで1位を記録、しかもビルボード年間チャートでも1位を記録という快挙を成し遂げてます。アルバム・ジャケットのキャプテンの顔が濃くて、アルバムを買うのがすごく恥ずかしかったのを覚えています。(当時はアナログ盤で大きかったんです。)

●ダークブルームーン(Darkside Of The Moon/邦題:狂気)

(ちょっと強引ですか?)’73年に発表された『Pink Floyd』の大傑作アルバムで、今もなお売れ続けているという驚異的なベスト・セラー・アルバムでもあります。(ちなみに73年にリリースされてから15年間、実に724週もの永きの間にわたってずっとヒット・チャートにエントリーされ続けていたんです。信じられます?)心臓の鼓動の音から始まる本作はその後、人間に関わる様々な事象をレコードの中に見事に表現して行きます。(そして、心臓の鼓動でアルバムは幕を閉じます。)後にも先にもこの作品以上のトータル・コンセプトの完成度を見せた、アルバム、アーティストはなく、音楽に携わる者ならば、必ず一度は耳にしておくべきアルバムです。(おおげさな話じゃなくて、本当に!)

●フォーエバー(Wu-tang Forever/ウータン・フォーエバー)

Wu-tang Clan』(プレイ・ステーションのソフトでお馴染み)の2枚目のアルバム・タイトルです。(2枚組で29曲収録という大ヴォリューム!!)『Wu-tang Clan』はニュー・ヨーク出身のスーパー・ラップ・グループで中心人物を挙げただけでも『RZA』、『METHOD MAN』、『OLD DIRTY BUSTERD』(世界一のお騒がせ男ですよね。)、『GZA』、『RAEKWON』、『GHOST FACE KILLER』、『INSPEKTAH DECK』、『MASTER KILLER』、『U-God』、『CAPPADONNA』と軽く10人を数えてしまうと言うとんでもない集団です。さらに2軍の人達(ラッパー(ストリート・ライフ等)、プロデューサー、スタッフなどが含まれています。)を合わせると300人位になるというんですから唖然としてしまいます。(しかもその数は増え続けているというんですから、その全容を掴むのは非常に困難です。多分、本人達も・・・。)ちなみに『Wu-tang Forever』は97年6月21日に初登場1位を獲得しました。(プラチナ・ディスク獲得。)

●呪いのデーボ(Devo/ディーヴォ)

76年にオハイオ州で結成された、エキセントリックと呼ぶにふさわしいテクノ・ポップ・グループです。彼らの場合、楽曲よりもキャラクターやアルバム・ジャケットにばかり注目が集まっていたと思うんですけど、個人的にはちょっと行き過ぎな邦題が大好きです。例えば、『生存学未来編 原題:Duty Now For The Future』とか、『退化の改新 原題:Now It Can Be Told』など。でも1番の極めつけは『ディーヴォのくいしん坊・万歳 原題:Smooth Noodle Maps』になると思います。邦題史上希にみる傑作だと思いませんか?(余談ですがロボというアーティストの『僕と君のブー』というタイトルも傑作ですよね。)アルバムとしてのおすすめは『Freedom Of Choice 邦題:欲望心理学』です。つなぎにゴーグルという彼らのファッションを思い浮かべながら聴いてみてください。

●ラバー・ソウル(Rubbur Soul/ラバー・ソウル)

65年発表のビートルズの6枚目のアルバム・タイトルです。ラバー・ソウルとはゴム底のスニーカーと、はずむ心というダブル・ミーニングで、きっとジョン・レノンが付けたのかななんて考えてしまいます。(本当の所は知りませんけど・・。)ロックンロールロックの分岐点はたいていの人が68年の『サージェント・ペパーズ〜』の時点と考えていて、またそれが定説になっていますけど、僕的には1966年がロック元年だと思っているので、65年の年末に出た本作だと思っています。ビートルズのアルバムにおける定位の不自然さは彼らのユーモアの現れとして既に多くの人に認知されていましたが、『ラバー・ソウル』ではそれを意図的にそして冒険的に行ったことにより、スタジオという新しい楽器をロックに提示する事に成功したと思ってます。(ちょっと大げさでしょうか?でも、そう思いますよね。)ちなみに本作Cの『Nowhere Man』(どこにもいない人と言う意味)ですが、ハイフンを入れて『Now-here Man』にすると全く逆の『今ここにいる人』と言う意味になります。それを意識して歌詞カードを読んでみると・・・・・ジョン・レノンのセンスってすごいと思いませんか。

●J・ガイル(J.Geils Band/J.ガイルズ・バンド)

J・ガイルズ(g)、ピーター・ウルフ(v)、マジック・ディック(hap)、ダニー・クレイン(b)、セス・ジャストマン(k)、スティーブン・ブラッド(d)の6人からなる、ボストン出身のロック・バンド。R&Bやブルースを基調としたサウンドは、さながら『アメリカ版ローリングストーンズ』といったところでしょうか。『Centerfold 邦題:堕ちた天使』(’82年2月6日〜3月13日まで6連続No.1を記録。)しか知らない音楽ファンには是非、デビュー盤『The J.Geils Band』で彼らの音楽的原点をじっくり味わってもらって傑作『Bloodshot』へ一気に流れ込んで行ってみてほしいですね。それで、ライヴ盤『Blow Your Face Out』をゲットしたらあなたは、もう立派なJ.ガイルズ・バンド・フリークです。78年以降のアルバムはポップ路線にシフトしているので注意が必要ですが、ロックはAtlanticポップはEMIとそれぞれのレーベルが違うので簡単に見分けがつくと思います。ちなみに僕はポップな彼らも好きですよ。

●ホル・ホース(Daryl Hall & John Oates/ホール&オーツ)

ホール&オーツ・・・ホール・オーツ・・・ホル・ウォース・・・ホル・ホース・・・。と言うわけで、ホール&オーツです。(いーのっ!)72年にフィラデルフィアからデビューした、ロック史上最高のデュオです。20曲以上のトップ10ヒット(うち6曲が1位)を持つ彼らは当時出す曲全てがヒットしているように感じたものでした。センスのいい都会風のポップ・サウンドにソウルフルなヴォーカル・スタイルが特徴です。(当時はブルーアイド・ソウルなんて言われてましたっけ。)彼らの最大のヒット曲『Maneater』(82年12月18日〜83年1月30日まで1位を記録)はイントロがモータウンの大物グループ、シュープリームスの『恋はあせらず』に酷似していると話題になりましたが、その後の85年に出たモータウンの最大の大物、スティーヴィー・ワンダーの『パートタイム・ラバー』は逆に『Maneater』に酷似していると思いませんか?ま、どうでもいいことなんですけど・・・。お気に入りは、『Big Bam Boom』です。

●ネーナ(NENA/ネーナ)

ネーナ・ケルナー(v)を中心にカルロ・カルゲス(g)、ユルゲン・デーメル(b)、ウヴェ・ファーレンクローグ・ピーラーセン(k)、ロルフ・ブロンデル(d)の5人からなるドイツ・ベルリン出身のロック・バンドです。’82年にドイツ国内の人気番組の中でデビュー、その数週間後には、ドイツのヒット・チャートで見事1位を獲得して(曲名はNur Getraumt 英題:Just A Dream 邦題:夢を見ただけ)一躍スターの座を手に入れました。翌年も立て続けにヒットを飛ばし、ヨーロッパ中の人気を博すほどになりました。そしてとうとうアメリカ進出。彼女たちにとって最大のヒット曲『99 Luftbaloons 邦題:ロック・バルーンは99』は’84年3月3日に2位まで上がる大ヒットとなりました。(ちなみに過去全米チャートの1位を獲得したドイツ人アーティストは2組しかいません。61年のベルト・ケンプフェルト星空のブルース)と、75年のシルバー・コンベンションフライ・ロビン・フライ)だけです。)そのジェニファー・ビールズ似のルックスと、ローリング・ストーンズをこよなく愛してるというような骨太な姿勢のアンバランスさがネーナ・ケルナーの最大の魅力です。ただ、ロック・バルーンは99のライヴ・ヴィデオがあるんですけど、その中で見た彼女の脇毛(剛毛)に子供の頃、がっかりした記憶があります。(ドイツの人は脇毛を剃らないと言う噂は本当なのでしょうか?)アルバムはアメリカ盤とドイツ盤がありますので、迷わずドイツ盤の方を。

●ズィー・ズィー(Z.Z.Top/ズィーズィートップ)

’71年デビューのテキサス州出身のブギ、ロックンロールを主体にしたギターバンドです。メンバーは、ビリー・ギボンズ(v,g)、ダスティ・ヒル(b)、フランク・ベアード(d)の3人組。長いあごひげの2人(クローン人間だと間違わないように!)が音楽よりも有名と言う話もないことはないのですが・・・・・。僕にとってのZ.Z.トップはどちらかというと、一般に言われているような『サザン・ロック』というよりは、『テクノ・ロック』というイメージです。85年の『Sleeping Bag』で彼らを知ったのですが、その頃的にはZ.Z.トップのサウンドは新しいのか古いのか凄く微妙だったんですね、ロックにシーケンサーを導入する事自体は、斬新だったんですけど。機械の苦手なおじいさんが、使い方間違っちゃったって思いますよね。だってあのあごひげ見れば誰だって。というわけで、やっぱお薦めは『Afterburner』です。先入観なしで聴けば文句なしかっこいい。あごひげおじさんの写真見ちゃうと・・・。それは僕だけでしょうか?

●エンヤ婆(Enya/エンヤ)

アイルランド出身のポップ歌手。87年発表の『The Celts』によって一躍脚光を浴びた彼女は翌88年に名作、『Watermark』で衝撃のデビューを飾りました。それまでの音楽の地図にケルツ(ケルト文化)という概念を印した重要な存在のアーティストです。今なお、テレビなどで大々的にBGMとして使われているアーティストエンヤ、『オリコノフロウ』のヒットからもう10年以上も経つというのに、いまだにその音楽へ対しての扱われかたが偏見に満ちたものになっているのは非常に寂しい限りです。特に昨今の癒し系と言われるムーヴメントに単純に当てはめるのはちょっと・・・という気がします。クラシカルな要素を含みながらも民族的な要素を併せ持つ、その高い完成度を持った音楽性を再認識するためにはまずは、『Watermark』がお薦めです。個人的には『Shepherd Moons』がお気に入りです。余力の有る方は是非。幾重にも重ねられた独特のオーヴァーダビング・サウンド(その全ては彼女ひとりによるものです。)をお楽しみ下さい。

●鋼入りの(スティーリー)ダン(Steely Dan/スティリー・ダン)

’72年にロスアンゼルスで結成された、ウォルター・ベッカードナルド・フェイゲン、の2人を中心としたユニット。デニー・ダイアス(g)、ジェフ・バクスター(g)らを加えバンドの編成をとっていた時期もあります。非常に高度な音楽性と、緻密に計算されたアレンジ、辛辣な歌詞に、妖しい歌声・・・と『スティリー・ダン』を言葉で表現しようとすると、かえって解りにくくさせてしまいそうなので、まずはアルバム『Aja』を聴いてみてもらうのが一番の近道です。その職人的なサウンド・メイクはまさに唯一無二。その妖しく美しい世界に魅入られた人は、次に『Pretzel Logic 邦題:さわやか革命』をどうぞ。そして、さらにモダンな方向を求めるのならドナルド・フェイゲンのソロへ進まれるのがいいと思います。3枚しかないし、どれを買ってもはずれは無いんですけど、どうしても不安なら1st『The Nightfly』から順に入っていくといいでしょう。

●アラビア・ファッツ(Fats Domino/ファッツ・ドミノ)

チャック・ベリーリトル・リチャードと並んで多大なミュージシャンに影響を与えている偉大なアーティストです。(レコード・セールスなら、トップです。)本名はアントイン・ドミノと言いますが、太っているために付いたニック・ネームがファッツ(デブ)なので、ファッツ・ドミノという名前になりました。(日本で言えばデーブ・大久保みたいな感じでしょうか。)アメリカでは非常に多くのヒット曲を持つ彼なのですが、以外や以外日本では『Blueberry Hill』以外はあまり知られていないのが現実です。佐野元春の81年発表の『悲しきレディオ』という曲の中に偉大なロックンローラーの名前の羅列があるんですけど、ここでも『ファッツ・ドミノ』の名前が抜けてます。ピアノ・スタイルのロックがまだまだ日本においては認知されていない(といってる間に、もう21世紀になってしまったんですけど・・。)のは少し寂しい気がします。まずはベスト盤で入って行くのをお薦めします。あの人の、あの曲が実は・・・・なんて言うことになること請け合いです。

●マニッシュ・ボーイ(Manish Boys/マニッシュ・ボーイズ)

デヴィッド・ボウイの昔いたモッズ系バンドの名前です。デヴィッド・ボウイという人は、つかみ所の難しい人で、過去のアルバムにさかのぼって聴いているとそのあまりの変容ぶりに驚かされます。あえて数枚選ぶのなら、まずグラム・ロック時代の『The Rise & Full Of Ziggj Stardust』、ベルリン3部作より『Low』、定番『Let’s Dance』辺りになるのでしょうか。とにかく時代に敏感で、先見の目のある人で、あのスティーヴィー・レイボーンを見いだしたり、グランジのブームの時にはTin Machineで活動したり、イギー・ポップに目をつけたりと数え上げたらきりがないほどです。最近も新しもの好きは健在です。ちなみに映画『ラビリンス』の悪役ははまり役だったと僕は思うんですけど、どうでしょう・・・・・。

●マイケル(Michael Jackson/マイケル・ジャクソン)

以前突然肌の色が白くなったことを記者に問いつめられた彼が『突然肌が白くなる病』にかかってしまったと弁明したときには思わず絶句してしまいました。しかし、『キング・オブ・ポップマイケル・ジャクソンは80年代、いや、もしかしたら20世紀で一番有名なアーティストなのかも知れません。輝かしい経歴と、相反するゴシップの数々で彼は80年代後半から90年代前半までいい意味でも悪い意味でも最も注目を浴びていた存在でした。しかし90年代になって若いアーティスト達がR&Bやポップスにヒップ・ホップのサウンドを持ち込むようになるとマイケルの快進撃は突然止まってしまいます。80年代を象徴するプロデューサー、『クインシー・ジョーンズ』の純粋培養を受けた彼はその時代の変化にすぐには対応出来なかったのでしょう。(あくまでも個人的な解釈です。)2000年代の巻き返しを期待しているファンはかなりいるのではないでしょうか。お薦めは2枚組ベスト『History』ですが、マイケル・ジャクソンを知るにおいては2枚のオリジナルアルバム『Thriller』と『Off The Wall』は是非押さえておきたいところです。大げさな話ではなくて、この2枚さえ押さえていれば、他の80年代ポップは聴く必要が全くないほどの高いクォリティーを持った作品です。

●プリンス(Prince/プリンス)

’78年のデビュー当時から自分のアルバムを全てプロデュース、特に最初の頃は、ほぼ全ての楽器を1人でこなしていた、まさに天才肌のアーティスト。アルバム『Darty Mind』(80年発表)で繰り広げられた世界は、ニュー・ウェイヴファンクをミックスした革新的な内容を、シンセとロック・ギターで表現したというようなものでしたが、同時にスライ・ストーンジミヘンといったブラック・ミュージックの歴史の奥行きをを感じずにはいられない内容でした。『Darty Mind』は、その後の80年代のポップ音楽の方向性を大きく変えてしまうほどの影響力をもったアルバムでした。そして、その方向性は名作『1999』で確かなものになります。作品はさらに洗練され、サウンドは、より妖艶な色彩感覚で彩られるようになりました。そして、個性的なリズムとポップなメロディーというプリンスのスタイルが世間にも認められた事をこのアルバムは充分、実証してくれました。まだプリンスを知らない人はこのアルバムからがお薦めです。そして自らヘンドリクス的英雄に扮したサントラ盤『Purple Rain』で人気は絶頂に。最近ではリアン・ライムスがカバーしたタイトル曲『Purple Rain』を始め、最も彼のアルバムの中では多くのヒット曲を含んでいるアルバムです。あと是非聴いて欲しいのが大傑作盤『Sign O’ the Times』。10年間の総決算ともいえる内容です。特にタイトル曲は歌詞も含めて必聴です。そういえばようやくあの解読不明な記号から名前をプリンスに戻してくれて、個人的にはホッとしてます。再び大活躍を期待するのは僕だけではないはずですよね。

●ライオネル(Lionel Richie/ライオネル・リッチー)

’69年にコモドアーズのメンバーとしてデビューした、バラード・シンガー。グループ在籍時からその曲は高い評価を得ていました。しかし、ソロになってからの彼は、まずケニー・ロジャースをプロデュースして大ヒットに導くと(レイディ、1位を記録)続いては自らのデビューのデュエットの相手にダイアナ・ロスを選びました。そう、カラオケで有名なあの『Endless Love』です。この曲が空前のヒットとなって(81年8月15日〜10月10日まで10週間1位)今の地位を築く礎となりました。ライオネル・リッチーとしては初めてのデュエット曲ですが、相手のダイアナ・ロスにとっては3人目のお相手でした。(マーヴィン・ゲイマイケル・ジャクソンについで3人目)どうりで、ダイアナ・ロスの方が堂々としているわけですね。90年代に入るとその座をベイビー・フェイスに譲り渡すことになる、ライオネル・リッチーですが、彼が最も元気だった頃のアルバム『All Night Long』を聴くとやっぱりもう一度活躍して欲しいという期待を抱いてしまいます。

●シェリー(Tout,Tout Pour Ma Cherie/シェリーに口づけ)

66年デビューのフランス人シンガーで、ちょっとサイケ風のポップと言う感じのサウンドが特徴です。(っていうか、見た目がサイケなんですよね、この人って・・・。)たかがオールディーズと思ったら大間違い、大変な目に遭います。大ヒット曲『Tout,Tout Pour Ma Cherie(邦題:シェリーに口づけ)』(♪トゥ トゥ プマシェリー マ シェリーでお馴染みのアレです。)のようなストレートな曲よりもむしろひねくれた(?)ポップセンス爆発って感じの印象の方が僕は強いです。(でもよく聴くと実はすごくロマンティックな音楽です。)フランス語で歌われるその美しいメロディーの世界は一聴の価値ありです。お薦めは『愛と青春のトルバドゥール』です。ちょっと前にトリビュートアルバムを見かけましたがまだ死んではいないですよね・・・?

●カメオ(Cameo/キャメオ)

80年代に流行ったソウル・グループ。昔カメオ、いまキャメオ。昔ブルース・ウイルス、いまブルース・ウィリス。昔ピーター・ガブリエル、いまピーター・ゲイブリエル。このままじゃマクドナルドムァック・ダァナルと呼ぶ日もすぐそこですよね。えっキャメオの話はどうしたって・・・?キャメオは1976年結成のファンク・バンドで、77年にアルバム『Cardiac Arrest』でデビュー、総勢13名のメンバーによるサウンドが話題を集めました。でも本格的にブレイクしたのは1986年になってから。皮肉なことにこの時にはメンバーはすでにラリー・ブラックモン、トミ・ジェンキンス、ネイザン・レフトナントの3人になっていたという・・・。最近では、『キャンディ』がマライア・キャリーの『ラバーボーイ』のサンプリング曲で使用されて話題になってましたね。

●ミドラー(Bette Midler/ベット・ミドラー)

’45年12月1日ニュージャージー州生まれの女優兼歌手。ブロードウェイ・ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』(日本では森重久弥さんで有名。)をはじめ、『ステラ』や『殺したい女』(サントラの顔ぶれが豪華でした。)等、数々の映画にも出演しています。そして彼女を語る上でどうしても避けて通れないのが映画『ローズ』です。これは偉大な女性ロック・シンガー『ジャニス・ジョップリン』をモデルに、ドラッグと過労でボロボロになりながらも歌い続けるローズの激動の人生を描いた映画で、全編通して流れるベット・ミドラーの歌は素晴らしいの一言に尽きます。中でもエンディングを飾る名バラード『ローズ』は表情豊かな彼女のヴォーカルの魅力が存分に発揮されているので、サントラは無理でもこの曲は是非聴いてみて下さい。ちなみにベット・ミドラーは3度ものグラミー賞を受賞しています。

●イギー(Iggy Pop/イギー・ポップ)

69年Stoogesのヴォーカリストとしてデビューした彼は、その破天荒なステージングからカルト的な人気を集めていました。(なんせ割れたガラスで自らの体を傷つけたりしてたって話ですからね。)セックス・ピストルズ等に多大な影響を与えたことでも良く知られています。まさにパンクの元祖と呼ぶにふさわしい人です。(名前はポップなのに・・・。)しかし、近年はアーティスティックな側面の方がむしろ強いので、そちらの方で知っている人の方がむしろ多いかも知れないですね。アーティストとして、周りからの要求とのジレンマはつきものだとは思いますけど、この人の場合あまりにもそれが極端だったために、正当な評価がいまだにされていない気がするのですが、どうでしょうか?お薦めとしては『The Stooges』か、『The Idiot』(ソロ名義のもの)です。

●ンドゥール(Youssou N’dour/ユッスー・ンドゥール)

ピーター・ゲイブリエルの86年発表のアルバム『So』(スレッジ・ハンマーの項参照)に収録されている『In Your Eyes』の中で、実に素晴らしいヴォーカルを披露しているのが何を隠そう『ユッスー・ンドゥール』その人です。(ジャパン・エイドの時来日もしてました。)彼の音楽を一言で言い表すとすれば、「ロックとアフリカンの融合」と言うことになるのでしょうか。そのスケールの大きい優しくも力強い歌声は、1度聴けば虜になること間違いなしです。お薦めは85年発表の『Nelson Mandela』です。他のアルバムに比べてサウンドがシンプルな分、素直なパワーとユニークさを1番感じる事の出来る好盤です。普通のロックに飽き飽きしてる人は是非。

●オインゴ、ボインゴ(Oingo Boingo/オインゴ・ボインゴ)

81年デビューのブラス・ロック系バンド。メンバーはJohn Avila(g,v)、Steve Barrtek(g)、Danny Elfman(v,g)、Carl Graves(v,k)、Johnny Vatos Hernandes(d)、Sam Phipps(sax)、Leon Schneiderman(Bsax)、Dale Turner(tp,tb)の8人という大所帯のグループです。ロックにおけるユーモアを正面切ってやっている独特の世界はストレートなロックが好きな人にはちょっと苦手かも知れません。(モルツの曲が好きなら大丈夫です。)とにかく、かっこいいの一言に尽きるそのサウンドは、しかし一歩間違えると変態にもなりかねない微妙なバランスを保っていて、まさに唯一無二と言うにふさわしいアーティストです。お気に入りは『Dead Man’s Party』です。くれぐれもジャケットに惑わされないように!!でも、オインゴ・ボインゴに出会えた僕たちはなんて、幸せなんでしょう。

●チャカ、カーン(Chaka Khan/チャカ・カーン)

’72年にシカゴからデビューしたソウル・グループ『Rufus』のメンバーであり、70年代以降に登場した黒人女性シンガーの中では重要な存在になる人物です。『Tell Me Something Good』(74年8月24日〜9月7日まで最高位3位)をはじめ数々のヒット曲で徐々に評価を高めた彼女は78年にソロ活動を行うようになります。そして84年11月24日〜12月8日まで3週連続3位を記録した『I Feel For You』でその地位は揺るぎないものになりました。プリンスが作り、スティービー・ワンダーがハーモニカで参加という豪華なこの曲で、チャカは3回目のグラミー賞を受賞しました。それよりもなによりも、冒頭の「チャチャチャチャチャカ・カーン」ってとこが、何度聴いてみても面白い!さすがプリンス!と当時はえらい感動したものでした。

●マライア(Mariah Carey/マライア・キャリー)

’90年にデビューして、90年代のヒット・チャートの音楽スタイルをひとりで変えちゃった偉大なアーティスト。90年代のビートルズとも言える存在です。例えばNo.1シングルの数は歴代2位連続1位記録は16週で、これは堂々1位です。(曲は『One Sweet Day』、アルバム『Day Deram』収録。)初登場1位3曲はダントツの1位・・・・と挙げていけばきりがなくなってしまいます。彼女のデビュー以降アメリカでは歌のうまい人以外、売れなくなってしまった感があるほど、高い歌唱力を持ち、ヒップ・ホップやストリート感覚のサウンドをいち早く取り入れた女性アーティストブームのはしりでもあり、現在のヒップホップにもR&B、ソウルにも対応できる柔軟性が彼女の持ち味です。あの犬笛の様な高音ばかりに話題が集まってしまいますが、その高いソング・ライティングにも是非、耳を傾けて見て下さい。(おそらく、彼女がホイットニーよりもセールス的に成功を収めたのは、マライアは曲を書くことが出来たからだと思うんですけど、どうでしょう?)前記の記録に関しては、アルバム『♯1s』を聴いて実感してみて下さい。そこで気に入った曲の入ってる、オリジナル・アルバムに進むのが良いと思います。僕個人は『Butterfly』が一番好きです。異色ユニットBone Thugs-N-Harmonyと組んだ『Breakdown』は絶品!!

●アレッシー(Alessi/アレッシー)

’76年デビューのAOR系の兄弟デュオ(双子)です。ずっと忘れてました。ちょっとマニアックなグループです。元々はCMの仕事をしていた2人ですが、ブロード・ウェイの出演を機にバンドでデビューをします。しかし、これが泣かず飛ばず、やがてバンドは解散、アレッシー兄弟はデュオで再デビューを果たします。曲の方は本当に爽やかでこれぞAOR(日本で意味するところの)というサウンドです。特筆すべきはこのアレッシー、とにかくバックを固めるミュージシャンが豪華なことです。クインシー・ジョーンズクリストファー・クロスリー・リトナージェフ・バクスタースティーヴ・ルカサー・・・・・ちょっと名前を挙げるだけでもそうそうたる顔ぶれなのですが、いかんせんこの2人、ヒットというヒットには全く恵まれてないんです。(イギリスでは1曲だけヒットを飛ばしてますが。)お薦めは5枚目の『Long Time Friend 邦題:そよ風にくちづけ』です。クリストファー・クロスのプロデュースの光る1枚。

●GARIE MOOR(Gary Moore/ゲイリー・ムーア)

アイルランドのベルファストが生んだ80年代を代表するギタリスト・アンド・シンガースキッド・ロウゲイリー・ムーア・バンドシン・リジィコロシアムU等のバンド遍歴を経てハード・ロック・ギタリストとしての地位をしっかりと固めました。(90年代になってブルーズに転向しましたが、やっぱりハード・ロック・ギタリストとしてのゲイリー・ムーアって何か特別な存在ですよね。)85年の『RUN FOR COVER』までは割と好きな方だったんですけど、翌年に某日本人歌手に曲を提供して以来、ちょっと苦手になっちゃいました。(某日本人歌手とゲイリー・ムーアのファンの方ごめんなさい・・・。)

●ペット・ショップ(Pet Shop Boys/ペット・ショップ・ボーイズ)

85年にデビューしたニール・テナントと、クリス・ロウからなる、ダンス・ポップ・デュオ『West End Girl』など数々の大ヒットを飛ばし、90年代前半まで活躍しました。91年の『Where The Streets Have No Name(I Can’t Take My Eyes Off You 邦題:君の瞳に恋してる』はお馴染み、ボーイズ・タウン・ギャングのヒット曲を非常にユニークなアレンジで発表したものです。ペット・ショップ・ボーイズはシングル・コレクションが出ているので、そちらでひととおりのヒット曲を確認するのが良いのではないでしょうか。

●テレンス・T・ダービー(Terence Trent D’arby/テレンス・トレント・ダービー)

87年デビューのR&Bシンガーです。88年に発表した『Wishing Well』は5月7日に見事1位を獲得、年間チャートも12位というなかなかの成績を収め、グラミー賞までとったのに、その後がなかなか続かなかった、いわいるワン・ヒット・ワンダーな存在です。ロック・テイストに溢れた独特のR&Bスタイルの音楽を届けてくれます。アルバム『Introducing Hardline Accrding To Terence Trent D’arby』はすごく好きなんですけど、ほかの3枚は持ってないので他と比べてどうとかは言えないですけど・・・・・。現在はサナンダ・マイトルーヤという名前でマイペースに活動しています。

●ケニー・G(Kenny G/ケニー・ジー)

本名ケニー・ゴーアリック。10歳の時見たエド・サリバン・ショウの影響でサキソフォンを始めて、バリー・ホワイトのバックなどを経て、83年にデビューした、サキソフォン・プレイヤー。若く瑞々しいフュージョン・サウンドが持ち味。ヒット曲に『Songbird』(’87年7月11日4位)や『Forever In Love』があります。ただ一つ言えることはビルボード・チャート史上今まで彼以上の成功を収めたインストゥルメンタル・アーティストはいません。そういう意味では特別な存在と言えます。アルバム『ブレスレス』がお薦め。

●ヴァニラ・アイス(Vanilla Ice/ヴァニラ・アイス)

90年に突然現れて、ラップの定着に一役買った最重要人物だと僕個人は思ってます。(ちなみに、本名はロバート・ヴァン・ウィンクル)一般にラップ・ブームを定着させたのはMC.ハマーと言われてますが、僕的にはMC.ハマーが火付け役でヴァニラ・アイスが決定打になったという感じを持っています。(黒人が作り出し白人が搾取するという構図はエルビス・プレスリーの頃からずっと変わってないですね。)『To The Extreme邦題:ヴァニラ・アイス』は懐かしい感じのラップが聴ける1枚です。このジャンルは次々と新しいアイデアを持ったアーティストが出てくるので、みんな短命ですよね。余談ですがこの人、もともとモトクロス・レーサーという変わり種です。

●クリーム(Cream/クリーム)

66年結成のエリック・クラプトン(v,g)、ジャック・ブルース(v,b)、ジンジャー・ベイカー(d)の3人からなる、パワー・トリオ。ライヴにおける長尺のインプロヴィゼイションを駆使したスタイルはその後のロックの可能性を大きく広げました。その音楽をあえて説明するのならジャズの要素を取り入れたサイケなハード・ロック調ブルースという感じなのでしょうか。レッド・ツェッペリンと並んでロックの評論のなかで、その音楽性を非難した意見を見ることの出来ない、貴重で、特別な存在です。お薦めはスタジオとライヴの両面が楽しめる、名盤『Wheels Of Fire(邦題:クリームのすばらしき世界)』です。完コピすることになんの意味も無いと分かっていつつも、ついチャレンジしてしまう曲『Crossroads(邦題:十字路)』を収録しています。

●ローゼス(Stone Roses/ストーン・ローゼズ)

80年代後半に突如、マンチェスターから現れた、奇跡のバンド。87年デビュー。メンバーはイアン・ブラウン(v)、ジョン・スクワイア(g)、レニ(d)、マニ(b)。とにかく、ギター・プレイやスティック・ワークなど、どれをとっても特に目新しいものなどは何一つ見あたらないのになぜか新しい、モダンなのにクラシカル、ポップなのにロック、そんな不思議な矛盾に満ちたバンドが、『ストーン・ローゼズ』といえるでしょう。バンド不調の同時期に『ストーン・ローゼズ』は確かな存在感で次世代へのロックの橋渡しをしました。もっと、評価されて欲しいバンドのひとつです。お薦めは絶対、『The Stone Roses』(アルバム名)です。 おまけにもうひとつ、『ガンズ』こと、『ガンズ・アンド・ローゼズ』も解説しときます。85年にLAで結成された、W.アクセル・ローズ(v)を中心としたハード・ロック・バンド。パンクの要素を含んだ凄まじいまでの強烈なロック・サウンドは、80年代後半に爆発的な人気を呼びました。アーティストを知るにはまず、オリジナル・アルバムを聴くのが一番なのですが、オリジナル・メンバーによる、オリジナル・フル・アルバムは、意外なことに『Appetite For Destruction』たった1枚しかないので、迷わず手に入れることをお薦めします。強烈なエネルギーの固まりのような破天荒なサウンドを是非堪能してみて下さい。

●ウィルソン・フィリップス上院議員(Wilson Phillips/ウィルソン・フィリップス)

ビーチボーイズブライアン・ウィルソンの娘、カーニーとウェンディに、ママス&パパスジョンミッシェル・フィリップス夫妻の娘、チャイナが結成した女性ポップ・トリオです。親の七光りぶりもさることながら3人ともかなりの美形であったため、90年のデビュー当時から大きな話題を集めました。デビュー曲『Hold On』はいきなり1位を記録、(作者は後にアラニス・モリセットを手がける事となる、グレン・バラードです。)その後も次々とヒットを飛ばしますが、グループは結局、2年間で分裂し短命に終わってしまいました。アルバムはデビュー盤『Wilson Phillips』がお薦め、ふつうのアイドル・グループと違い彼女たちは、自ら曲を書いていたというところが、なかなか先進的だなと当時は妙に感心したりもしましたが、考えてみたら、親が親ですものね。

●アル・ヤンコビック("Weird Al"Yankovic/ワイヤード・アル・ヤンコビック)

もちろん実在するアーティストです。彼は本当に優れたパロディー・歌手で、よくあの訴訟王国アメリカで1度も訴えられないものだなと関心してしまいます。微妙にリアルなサウンドは英語の分からない人でも充分笑えます。(もちろん元ネタを知ってればの話ですが・・・。)彼の最大のヒット曲はマイケル・ジャクソンのヒット曲『今夜はビート・イット』のパロディー、『今夜もイート・イット』で最大で12位まであがるヒットになりました。マイケル・ジャクソンといえば最近では『Alien Ant Farm』の『Smooth Criminal』のヴィデオの中でパロディーをされてますが、(しかもちょっとやりすぎ・・・。でも面白いからいいや。)彼はパロディーされやすいキャラクターな上に、そのパロディー作品は非常に笑えるものが多いです。ホントに。

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