ジョジョと音楽の奇妙な関係 Part 5

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ジョジョt音楽の奇妙な関係ジョジョの奇妙な冒険』では、数々のアーティスト名や曲名がキャラクター名などとして随所に使われています。 ここでは、それらに使われたアーティスト、曲等を、 『ジョジョを通して洋楽にもっと親しもう』というテーマのもとに、 独断と偏見に満ちた解説をおりまぜながら紹介したいとます。

●ゴールド・エクスペリエンス(The Gold Experience/ゴールド・エクスペリエンス)

プリンスの95年発表の18枚目のアルバム・タイトルです。プリンスは’78年のデビュー当時から自分のアルバムを全てプロデュース、特に最初の頃は、ほぼ全ての楽器を1人でこなしていた、まさに天才肌のアーティスト。アルバム『Darty Mind』(80年発表)で繰り広げられた世界は、ニュー・ウェイヴファンクをミックスした革新的な内容を、シンセとロック・ギターで表現したというようなものでしたが、同時にスライ・ストーンジミヘンといったブラック・ミュージックの歴史の奥行きをを感じずにはいられない内容でした。『Darty Mind』は、その後の80年代のポップ音楽の方向性を大きく変えてしまうほどの影響力をもったアルバムでした。そして、その方向性は名作『1999』で確かなものになります。作品はさらに洗練され、サウンドは、より妖艶な色彩感覚で彩られるようになりました。そして、個性的なリズムとポップなメロディーというプリンスのスタイルが世間にも認められた事をこのアルバムは充分、実証してくれました。まだプリンスを知らない人はこのアルバムからがお薦めです。そして自らヘンドリクス的英雄に扮したサントラ盤『Purple Rain』で人気は絶頂に。最近ではリアン・ライムスがカバーしたタイトル曲『Purple Rain』を始め、最も彼のアルバムの中では多くのヒット曲を含んでいるアルバムです。あと是非聴いて欲しいのが大傑作盤『Sign O’ the Times』。10年間の総決算ともいえる内容です。特にタイトル曲は歌詞も含めて必聴です。そういえばようやくあの解読不明な記号から名前をプリンスに戻してくれて、個人的にはホッとしてます。再び大活躍を期待するのは僕だけではないはずですよね。

●涙目のルカ(Luka/ルカ)

"ぼくの名前はルカ。・・・あの人達はぼくが馬鹿だから泣くまでたたくんだ・・・"と歌われる87年に大ヒットしたスザンヌ・ヴェガの出世作。幼児虐待をテーマにした曲で8月22日に3位まで上がりました。85年に静かなデビューを飾った彼女ですが、70年代初期の頃のシンガー・ソングライターを思わせる様な作風に知的でクールでいて優しいその歌声が、商業主義に疲れが見え始め、混乱の80年代後半に新鮮な輝きを放ちました。豊かな感性から生み出される詩的世界は、その後の女性アーティストに多大な影響を与え、進むべき道の一つを指し示したとも言えます。お気に入りは、87年発表の『Solitude Standing 邦題:孤独(ひとり)』です。日本でも大ヒットした『Tom’s Dinner』も収録されてます。

●スティッキィー・フィンガーズ(Sticky Fingers/スティッキィー・フィンガーズ)

ローリング・ストーンズの71年発表の14枚目のアルバム・タイトルです。これアナログ盤の時にはジャケットにジッパーが付いてたんです。(だから最初にスタンドの能力を見たとき笑ってしまいました。)このジッパーがなかなかくせ者で、レコード・ラックにしまうときビニール袋を飛び越えて他のレコードにダメージを負わすんです。だからいっつもラックの外に置いて置くことにしました。すると今度は家に遊びに来た友達がそろいも揃ってそのジッパーをそっちゅう開け閉めするもんだからしまいに『スティッキィー・フィンガーズ』自体もぼろぼろに・・・。ジッパーの中身はどうなってるかって?それはヒ・ミ・ツ・・・・・。

●ブラック・サバス(Black Sabbath/ブラック・サバス)

70年にデビューしたイギリス、バーミンガム出身のヘヴィ・メタルの代名詞とも言える存在のバンドで、メンバーはオジー・オズボーン(vo)、トニー・アイオミ(g)、ジーザー・バトラー(b)、ビル・ワード(dr)の4人です。黒魔術的イメージを全面に押し出したゴシック・メタル戦略で一世を風靡しました。(1stアルバムが1970年の2月の13日の金曜日に発売されたのは有名な話。)78年のオジー脱退以降はロニー・ジェイムス・ディオを始めとして、次々とメンバー・チェンジをして行きますが、やはりブラック・サバスオジー・オズボーン在籍時が一番!と、言うことでお薦めは71年発表の2枚目『Paranoid』です。ヘヴィー一辺倒だと思われがちですが以外に明快な曲も聴かせてくれます。オジーがソロになってからもしばしば取り上げる名曲が収録されていて、オジー・オズボーンのソロから入ったファンにもお薦めです。

●グイード・ミスタ(Mr.Mister/ミスター・ミスター)

(ちょっと強引ですが・・・。)元ペイジズのリチャード・ペイジ(vo,b)スティーヴ・ジョージ(key)を中心に84年にデビューした、モダン・ロック・バンドの名前です。『Kyrie 邦題:キリエ』(86年3月3日〜8日)、『Broken Wings』(85年12月7日〜14日)というNo.1ヒットを立て続けに放ちました。スケール感のあるモダン・ロック・サウンドを展開していた彼らですが、結局脚光を浴びたのは2曲のNo.1ヒットの間だけでした。お薦めはその2曲が収録されている『Welcome To The Real World』です。86年の並みいる強豪を押しのけて見事年間チャートでも7位に輝いた彼らの代表作です。音としては一番80年代のロックを表していると個人的には思っています。

●セックス・ピストルズ(Sex Pistols/セックス・ピストルズ)

77年にロンドンからデビューした4人組パンク・バンドで、なんと翌年の78年にはあっけなく解散してしまいました。だから、セックス・ピストルズのアルバムで何がお薦めかと聞かれると、誰に聞いても、もう答えは一つしかないのです。オリジナル・アルバムは77年10月に発表した、『Never Mind The Bollocks 邦題:勝手にしやがれ』しかないからです。今聴くと意外とオーソドックスな印象を受ける人の方が多いかも知れないんですけど、このアルバムが、全世界のロック・シーンに与えた影響は絶大なものでした。間違いなく現在のロックへの流れを作ったと言う意味では、とても重要な意味を持つアルバムです。

●ムーディー・ブルース(Moody Blues/ムーディー・ブルース)

1965年にデビューしたバーミンガム出身の5人組のバンドです。ロックの先進的な部分を語るときには決して避けては通れない重要な存在だと思うのですが、いかんせん日本での評価が不当に低いのが気にかかります。(しかもプログレ・ファンからもあまり、評価されていないんですよね。ちなみに彼らの本国での評価は非常に高いです。念のため・・・。)僕の知っている限り『プログレッシヴ・ロック』と呼ばれる音楽形態を初めて実践したアーティストだと思います。お薦めは1967年の2枚目『Days Of Future Passed』です。ロック・バンドとして、初めてオーケストラと共演、ロック史上初めてメロトロンが導入されたアルバムとしても重要な意味を持つ作品です。

●ソフト・マシーン(Soft Machine/ソフト・マシーン)

66年結成のカンタベリー系音楽の代表格的存在のバンドです。80年までの間に目まぐるしくメンバー・チェンジを繰り返し、そのサウンドもひとところに留まることなく変遷して行きました。とくにフリー・ジャズや現代音楽の要素を織り込んだサウンドと、それを実行する驚異的な演奏力の高さは未だに類を見ない程のレベルです。まさに『プログレ界の異端児』と呼んで差し支えないと思います。お薦めは73年発表の6枚目のアルバム『Six』です。ロック史上に残る孤高のサウンドを是非堪能してみて下さい。

●クラフト・ワーク(Kraftwerk/クラフト・ワーク)

ドイツ出身のテクノ・グループ。実験的音楽要素と、シンセサイザー、リズム・ボックスの多用、アルバム・ジャケットからヴィデオにいたるまでの徹底したその姿勢で一世を風靡した存在です。その強烈な時代錯誤なイメージから繰り出される無機質な音はのちにYMOを生み出すこととなります。正直、あまり得意な方じゃないです・・・。アルバム『Autobahn』は笑えましたけど、それで、お腹いっぱいになっちゃいました。

●リトル・フィート(Little Feat/リトル・フィート)

リトル・フィートは僕が1970年代に存在したバンドの中で最も影響を受けたもののひとつです。スーパー・モルツ結成時にイメージしたバンドのスタイルがこのリトル・フィートでした。(結局全然違う方に行ってしまいましたけど・・・。)リトル・フィートは『ザ・ファクトリー』、『マザーズ・オブ・インベンション』などを経た『ローウェル・ジョージ』を中心にLAで結成されたバンドです。ファンクあり、カントリーあり、フォークあり、ジャズあり、と様々な音楽スタイルが混沌としているのが最大の特徴で、そこにローウェルの歌声とスライド・ギターが絡んで作られる世界は痛快の一言です。お薦めは73年発表の3枚目『Dixie Chicken』初めてこのアルバムに針を落とした時の得体の知れない雰囲気を今も忘れられません。ローウェルは79年6月29日心臓発作でこの世を去りましたが、その年に発表されたソロ・アルバム『Thanks I’ll Eat Here 邦題:特別料理』もお薦めです。特に「ぼくにはまだ、2000万もやることがあるんだ」と歌う『Million Things』を聴くと今でも胸が熱くなります。

●エアロスミス(Aerosmith/エアロスミス)

73年デビューのアメリカン・ハード・ロックの代表格と言えるバンドです。84年に再結成して、現在も活躍中の彼らですが、再結成前よりその後の方がより大きな成功を収めているという、珍しい存在です。86年に『ランDMC』が彼らの『Walk This Way 邦題:お説教』をカバーしたことや、98年の映画『アルマゲドン』の主題歌『I Don’t Want Miss A Thing 邦題:ミス・ア・シング』の大ヒットで、より広い層に彼らの存在がアピールされました。お薦めは76年発表の4枚目『Rocks』です。R&Bやブルースを基本にした、重くハードなロックンロール・サウンドが特徴のこのアルバムは初期の彼らの最高傑作と呼ぶに相応しい内容になっています。また、先頃、エアロスミスの曲をブルージーな演奏でカバーするトリビュート・アルバムがアメリカで発売されました。フォーリナーのルー・グラムが「Back In The Saddle」。OTIS CRAYが「Cryin’」など,13曲のカバーが入っています。

●マン・イン・ザ・ミラー(Man In The Mirror/マン・イン・ザ・ミラー)

マイケル・ジャクソンの87年のアルバム『BAD』からの4枚目のシングルで、翌88年の3月26日に2週連続1位を獲得した曲です。以前突然肌の色が白くなったことを記者に問いつめられた彼が『突然肌が白くなる病』にかかってしまったと弁明したときには思わず絶句してしまいました。しかし、『キング・オブ・ポップ』マイケル・ジャクソンは80年代、いや、もしかしたら20世紀で一番有名なアーティストなのかも知れません。輝かしい経歴と、相反するゴシップの数々で彼は80年代後半から90年代前半までいい意味でも悪い意味でも最も注目を浴びていた存在でした。しかし90年代になって若いアーティスト達がR&Bやポップスにヒップ・ホップのサウンドを持ち込むようになるとマイケルの快進撃は突然止まってしまいます。80年代を象徴するプロデューサー、『クインシー・ジョーンズ』の純粋培養を受けた彼はその時代の変化にすぐには対応出来なかったのでしょう。(あくまでも個人的な解釈です。)2000年代の巻き返しを期待しているファンはかなりいるのではないでしょうか。お薦めは2枚組ベスト『History』ですが、マイケル・ジャクソンを知るにおいては2枚のオリジナルアルバム『Thriller』と『Off The Wall』は是非押さえておきたいところです。大げさな話ではなくて、この2枚さえ押さえていれば、他の80年代ポップは聴く必要が全くないほどの高いクォリティーを持った作品です 。

●パープル・ヘイズ(Purple Haze/パープル・ヘイズ)

ジミ・ヘンドリクスの67年に発表した2枚目のシングル・タイトルで、彼のテーマ・ソングと言っても過言ではない作品です。本名『Johnny Allenn Hendrix』,1942年11月27日シアトル生まれ。1960年代にすでに究極のロック・ギターのスタイルを完成させ、今を持ってなおそのフォロワーが後を絶たないという伝説のギタリストです。そしてもし彼がいなければ名器『フェンダー・ストラトキャスター』も今ほどの評価を得ていたかどうか、それどころか、今頃は生産中止に追い込まれていたかも知れません。ロックをより高い次元に引き上げた偉大なる革命児です。

●ビーチ・ボーイ(Beach Boys/ビーチ・ボーイズ)

ウィルソン3兄弟を中心にした、1961年にデビューのホット・ロッドの代名詞的なバンドです。完璧なコーラス・ワークは後の様々なアーティストに影響を与えました。特に初期の彼らはいかにも西海岸と言わんばかりの陽気なサウンド、テーマはズバリ『』『太陽』『浜辺』『』『水着の女の子』・・・。幼い頃の僕はおかげでアメリカへ間違った憧れを抱いたものでした。お薦めと言うか、定番は1966年発表の12枚目の『Pet Sounds』ですが、僕は翌年に出た13枚目『Smiley Smile』の実験的な雰囲気が個人的にはお気に入りです。

●ザ・グレイトフル・デッド(Gratefyl Dead/グレイトフル・デッド)

67年デビューのサンフランシスコ出身の5人組。ヒッピー文化やドラッグといったムーヴメントを背景にこちらでは考えられないような絶大な人気をほこるロック・バンドです。(事実、観客動員数という物差しで見た場合、彼らは間違いなくアメリカで最も人気のあるバンドだと言い切ることが出来ます。)とにかくひとたび彼らがツアーに出ればデッド・ヘッズを名乗る数万人のファンも一緒に移動するという凄まじい光景が繰り広げられます。一見コンサートを行う街は潤うように見えますが、実はその逆で、交通渋滞、騒音、ドラッグなど地元の人にとってはむしろ驚異に感じる部分の方が多かったのが実状です。(そもそも仕事もせずに追っかけをしている集団が街にお金は落とせませんものね。)肝心の音楽ですが、グレイトフル・デッドの一番の功績は莫大な数のアメリカン・ルーツ・ミュージックの再解釈に尽きます。そしてそれは、ライヴ盤で最も顕著に楽しむことが出来ます。と言うわけでライヴ盤は基本的に全部お薦めですが、数が膨大なのでまずは定番、69年の4枚目『Live/Dead』辺りがよいかと。

●ミスター・プレジデント(Mr.President/ミスター・プレジデント)
●ココ・ジャンボ(Coco Jamboo/ココ・ジャンボ)

94年にデビューした、ドイツ出身のダンス・ポップ・トリオです。メンバーは女性ヴォーカルのTとダニー、男性ラッパーのレイジーの3人組。97年に発表した2ndアルバム『Coco Jamboo』からの同名のリード・シングルが全世界的な大ヒット(世界7カ国でゴールド&プラチナ・ディスクを獲得。)になり、一躍ポップ・スターの仲間入りを果たしました。当時異常に流行ったのでつい買ってしまったんで、一応お薦めは2ndアルバム『Coco Jamboo』です。

●ベイビィ・フェイス(Babyface/ベイビーフェイス)

歌手としてよりもむしろ天才的なプロデューサーとしての顔の方が有名ですよね。90年代を代表するメロディー・メーカーです。本名ケニー・エドモンズ、1958年4月10日インディアナポリス出身。マンチャイルド、ディールのメンバーを経てソロ・デビューしたのが86年、以降次々にヒットを連発、甘く美しい彼の作風は多くの支持を集めています。お薦めは89年発表の『Tender Love』です。もう10年以上も前に既に完成されていた、ベイビーフェイス・ワールドを楽しめる1枚です。

●ホワイト・アルバム(The Beatles/ザ・ビートルズ)

ビートルズの68年発表の丁度10枚目のアルバムの通称です。(正式名称は、ザ・ビートルズ)ジャケットが真っ白なので、ファンの間で『ホワイト・アルバム』と呼ばれていたものが、いつしか定着してしまいました。この、『ホワイト・アルバム』のジャケットには、通し番号が打ってあって、いつかいいものが当たる大抽選会があるなんて噂が、僕の周りに流れてましたが、今をもってもそんな事実は無いようです。(もしかして、知らないところであったりして・・・。ちなみに僕の番号は、A411937です。)僕はよく『ビートルズのアルバムで一番好きなのは?』と言う質問を受けるんですけど、その時は必ず、『ホワイト・アルバム』と答えるようにしています。(実際、どれか1枚を選ぶなんて事は絶対無理!)そういう意味で煙にまくにはとても便利なアルバムです。ちなみに4曲目の『Ob-La-Di,Ob-La-Da』は昔、某日本人歌手が歌っていたことがあって、その歌い出しが、「太郎は花子に夢中・・・」という歌詞でひどくがっかりしたのを覚えています。

●ジェントリー・ウィープス
(While My Guitar Gently Weeps/ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス)

ホワイト・アルバム』に収録されている、エリック・クラプトンが参加した事で知られる、ジョージ・ハリスンの傑作ナンバーです。最後の消える間際の"ギター・ジェントリー・ウィープス"がもの凄く真面目に聞こえますよね。これもジョージの人柄なのでしょう。当時はシングル『Ob-La-Di,Ob-La-Da』のB面(今は言わないですよね、B面)として発表されました。実はあまり触れられていないと思うんですけど、この曲のポール・マッカートニーのベース・プレイは必聴です。ところで、ジョージ・ハリスンですが、肺がんの摘出手術も無事成功して、イタリアで療養中に「息が少し浅くなったから、前みたいに長いステージはもうこなせないなぁ」と語っていたのもつかの間11/30に帰らぬ人となってしまいました。

●キング・クリムゾン(King Crimson/キング・クリムゾン)

69年結成のロバート・フリップ(g)を中心としたプログレッシヴ・ロックの代表格と言えるバンドです。(バンドといって良いのか悪いのか・・・。)表現形態と音楽性をめまぐるしく変化させながら常に新しい音楽を提示し続けている、まさに『Progressive』(革新的、進歩的と言う意)と呼ぶに相応しい存在です。キング・クリムゾンの場合大まかに4時代に分けて整理すると分かりやすいかと思います。第一期(69年〜72年)第二期(73〜75年)第三期(81年〜84年)第4期(94年〜)にわたる各時代の1作目から入って行くのが一番手っ取り早いのかなと思います。特にお薦めは69年の1枚目、『In the Court of the Crimson King 邦題:クリムゾン・キングの宮殿』(ビートルズの『アビー・ロード』をチャートから蹴落として1位を獲得したのは有名な話。)と73年の6枚目、『Larks’ Tongues in Aspic 邦題:太陽と戦慄』辺りになるのでしょうか。『In the Court of the ・・・・』においては1stなのに既に完成形!『21st Century Schizoid Man』『I Talk To The Wind』『Epitaph』と激しく変化する音楽が聴き手を圧倒します。それにしても、あまりに美しいその音世界は数あるプログレ・アーティストの中でも、文句なしのトップ・クラス。未だに彼らの音楽が難解そうで手が出せない人がいるとするのならば、あまりにももったいない事です。

●エピタフ(Epitaph/エピタフ)

キング・クリムゾンの69年発表の1st、『In the Court of the Crimson King 邦題:クリムゾン・キングの宮殿』に収められているメロトロンの響きの美しい名曲のタイトル。(キング・クリムゾンについては前項参照)

●トーキング・ヘッド(Talking Heads/トーキング・ヘッズ)

美術学生だったデビット・バーン、ティナ・ウェイマス、クリス・フランツの3人が、元モダン・ラヴァーズのジェリー・ハリソンを加えて77年にアルバム・デビューした、ニュー・ウェイヴの代名詞的存在のバンドです。ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えてからはアフロや、ブラジル等の多彩なリズムを織り込んだ色彩感豊かなサウンドで人気を集めました。日本では80年発表の4枚目『Remain In Light』にその評価のほとんどが過剰とも言えるほど集中してしまい、未だにトーキング・ヘッズは『Remain In Light』だけ聴けばと言う論調になっているのには寂しささえ感じてしまいます。(確かに大傑作なので仕方がないのですが・・・。)非難を恐れずに語るのならば、『Remain In Light』までは助走、そして『Remain In Light』はスタート地点に立った所と言う感じが僕にはします。それは『Remain In Light』以降の彼らの音楽的なアプローチが他のアーティストがその方法論をとりいれることが困難なほどあまりにも独創的なところによく現れているからです。なので、あえてお薦めは83年の『Speaking In Tongues』です。

●クラッシュ(Clash/クラッシュ)

77年にデビューした、ロンドン出身の4人組のパンク・バンドです。(セックス・ピストルズダムド、そしてこのクラッシュを僕はロンドン・パンク御三家と呼んでます。)強い政治的なメッセージを込めた歌詞を荒々しいロックのサウンドにのせて歌う様はまさに硬派!!思考即実行のそのスタイルは貪欲なまでに肥大し続け、言いたいことがアルバム1枚で収まりがつかなければ2枚、3枚と膨張しまくってました。ある意味一番正直にパンクを体現していた存在かも知れないです。77年発表の『The Clash 邦題:白い暴動』で衝撃的なデビューを飾り、様々な音楽的要素を吸収していった彼らですが、それが逆に彼らが徹底的に非難してきたアメリカでの評価につながるという、皮肉な結果をもたらしてしまいました。お薦めは79年発表の3rd『London Calling』です。賛否あるのは承知ですが、やはり色んなタイプの音楽を2枚組で一気に聴かせるその勢いは捨て難いなと思うので・・・・。

●ノトーリアス・B.I.G(The Notorious B.I.G/ノトーリアス・B.I.G)

90年代を代表するギャングスタ・ラッパーです。(昔はドラッグ・ディーラーをやってたって言うんですから、本物です。)デビューは94年、パフィー率いるバッド・ボーイ・レーベルの第一弾アーティストとしてでした。デビュー・アルバムのタイトルは『Ready To Die』、そしてその内容が暗示されていたかのように、97年3月9日、凶弾に倒れ24年の短い生涯を閉じました。その1ヶ月後に出た遺作『Life After Death』は全米1位になりましたが、やはりアルバムのタイトルが示すとおり『死後の生』を実現させたというか、当時は複雑な気がしたものでした。

●スパイス・ガール(Spice Girls/スパイス・ガールズ)

96年にデビューしたイギリスで最も人気のあるポップ・ヴォーカル・グループで、オリジナル・メンバーはヴィクトリア、エマ、メルB,メルC、ジェリーの5人です。メンバーの脱退やそれぞれのソロ活動、私生活でのトラブルやメンバーの不仲説などで絶えず解散説がつきまとってますが、グループは続行中です。デビュー・シングル『Wannabe』は全世界21カ国での1位を獲得、文字どおりワナビー達の憧れの的になりました。97年にはアメリカ進出を果たし大成功。アルバム『Spice』は全世界で1,800万枚以上を売り上げるという驚異的なセールスを記録しました。お薦めはデビュー盤『Spice』です。ユーモアに溢れたダンス・ポップの好盤です。

●メタリカ(Metallica/メタリカ)

83年にサンフランシスコでデビューした、スラッシュ・メタル・バンドです。メタリカはマンネリ化したへヴィ・メタルの世界に風穴を開けただけではなく、新しいへヴィ・メタルの提示、そして同ジャンルを完成させてしまったという、驚異的な存在です。メタリカさえ聴けば他のへヴィ・メタルは聴かなくても良いと言うほどの完成度、曲のバランスの良さはへヴィ・メタル界の王者と呼んで差し支えないのではないでしょうか。お薦めは91年の5枚目『Metallica』。それまでへヴィ・メタルのアルバムを1枚も持ってなかったような人にまでアルバムを購入させてしまったという世界的大ヒット作です。

●グリーン・デイ(Green Day/グリーン・デイ)

1994年にデビューした南カリフォルニア出身のアメリカン・パンク・バンドです。(結成は87年)デビュー作『Dookie』のエネルギッシュなサウンドはオルタナティヴ・ブームを背景に多くの若者達の支持をうけました。イギリスのグループ『THE OTHER GARDEN』から、グリーン・デイの「WARNING」がパクリだと言う訴訟を受けたのはつい最近のことですが、実際イギリスではどちらの曲も69年のキンクスの曲に似てると軽い噂になっているらしいです・・・・。

●オアシス(Oasis/オアシス)

イギリスのマンチェスター出身の94年にデビューした、ノエル、リアムの兄弟を中心とした、ロック・バンドです。しばしば、言動や楽曲がビートルズに似ていると非難もされ(一時ノエルを加えてビートルズが再結成する、なんて噂も流れましたし・・・。)、常に解散説が流れたり、兄弟喧嘩がそっちゅう報道されたりと、賛否の分かれる彼らですが、デビューからの2作はロックンロール・ファンが間違いなく納得するような素晴らしいアルバムを発表しました。あの突拍子もない騒動を引き起こす兄ノエルは、そのイメージとは裏腹に親しみやすい楽曲を次々に生み出し、ソング・ライターとしては超一流の評価をされています。お薦めは2nd『(What’s the Story) Morning Glory 邦題:モーニング・グローリー』です。オアシスビートルズの物まねバンドだという非難を浴び続けていますが、本作を通して聴けばオアシスのオリジナリティを感じてもらえると思います。彼らの最高傑作です。

●ローリング・ストーン(ズ)(Rolling Stones/ローリング・ストーンズ)

世界で一番有名なバンド『ローリング・ストーンズ』は62年ロンドンで結成されました。ストーンズに限らず、長いキャリアをもつアーティストにとって難しいのは、いかに現役感を保ち続けるかと言うことに尽きると思うんですけど、彼らは緻密な計算で適度に今を取り込みながらそれを乗り越えてきた凄い存在です。(逆にそれが60年代のストーンズの音楽を愛するファンからしてみると物足りなくなってきてるのも確かです。事実、彼らの有名な曲は全て60年代から70年代初頭に集中しているんですから。)70年代に世界最高のバンドの称号を手に入れて以来現在までその地位をずっとキープし続けているそのパワーには頭が下がります。キース・リチャーズミック・ジャガーのコンビネーションがある限り、ストーンズは永遠といった所なんでしょうか。

●ペリー・コロ(Perry Como/ペリー・コモ)

1950年代を代表するポピュラー・シンガーです。36年から6年間テッド・ウィームス楽団の専属歌手として活躍した後、42年にソロ・デビューを果たしました。同年代の歌手、フランク・シナトラと比べるとどちらかというと明るく陽気なアメリカの体現者と言う感じがします。ジャズ・ヴォーカルのフィーリングを兼ね備えたのびのびとしたした歌唱が特徴です。42曲ものヒット曲(うち11曲が両面ヒット)がある反面、No.1ヒットを持たない歌手としても有名です。お薦めというか『Como Swings』1枚しか持ってないんで何なんですけど・・・。明るいアメリカの体現者としての彼の魅力に溢れた1枚です。

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