ジョジョと音楽の奇妙な関係 Part 6

トップページ音楽ジョジョと音楽の奇妙な関係>Part 6

ジョジョと音楽の奇妙な関係ジョジョの奇妙な冒険』では、数々のアーティスト名や曲名がキャラクター名などとして随所に使われています。 ここでは、それらに使われたアーティスト、曲等を、 『ジョジョを通して洋楽にもっと親しもう』というテーマのもとに、 独断と偏見に満ちた解説をおりまぜながら紹介したいとます。

●空条 徐倫(Jolene/ジョリーン)

カントリー・ファンの間では絶大な人気を誇る女性歌手ドリー・パートンの1974年のヒット曲のタイトルです。日本ではオリビア・ニュートン・ジョンのカバーの方が有名ですがオリジナルはドリー・パートンです。『ジョリーン、ジョリーン、ジョリーン、ジョリーィィィン』のフレーズが何時いても印象的な曲ですよね。実はこのドリー・パートンホイットニーの大ヒットで知られている『オールウェイズ・ラヴ・ユー』の作者でもあるんです。(あの『エンダー・・・』ってサビで歌う例の曲です。ちなみにオリジナルは82年のヒットです。僕は断然ドリーのヴァージョンの方が好きです。最初に聴いたと言うのもあるんでしょうけど、ホイットニーのはちょっと大げさすぎて・・・。

●州立グリーンドルフィンストリート重警備刑務所
(On Green Dolphin Street/オン・グリーン・ドルフィン・ストリート)

ラウンド・ミッドナイトと共にモダン・ジャズの曲の中では比較的よく取り上げられる曲です。ここでは僕の大好きなマイルス・デイヴィスのヴァージョンを紹介します。この曲が収められているのは1958年発表の『1958マイルス』というアルバム。(分かりやすいでしょ。)このアルバムは後に『カインド・オヴ・ブルー』という音楽史上の最高傑作をレコーディングしたメンバーと全く同じ6人によるもので、本作を聴いてから『カインド・オヴ・ブルー』を聴くとなかなか感慨深いものがあります。で、『オン・グリーン・ドルフィン・ストリート』はオープニングを飾る1曲。ここから4曲は同じ日(1958年5月26日)に録音されたもので、リラックスした雰囲気で怒濤のスタンダードが続きます。ゆったりと美しい音世界を堪能して、最後に『ラヴ・フォー・セール』(同年発表の『キャノンボール・アダレイ』の『サムシング・エルス』収録曲のヴァージョン違い。聴き比べてみると、これまた面白いです。)で締めるという完璧な展開。そうここまでは・・・。最後の『リトル・メロネー』・・・邪魔なんだよなァ・・・。

●エルメェス・コステロ
(Elvis Costello/エルヴィス・コステロ)

1954年ロンドン出身のシンガー・ソングライター。本名『Declan McManus』。芸名の由来はエルビス・プレスリーと、アボット・コステロからそれぞれ取られたものです。最近でこそ2〜3年に1枚という普通のペースに落ち着きましたが、デビュー当時は年1枚〜2枚という驚異的なペースでアルバムを出しまくり、シングルもアルバムに未収録だったりで本当に多作な人でした。数だけでなく質も高い作品も非常に多く、今から彼の作品を順を追って聴いて行くには相当の労力と時間を費やしてしまうのですが、時間とお金に余裕がある人は是非チャレンジしてもらいたいものです。お気に入りは1989年の大ヒットアルバム『スパイク』です。ポール・マッカートニーとの共演でも話題になった12枚目のアルバム。収められている楽曲もバラバラなのに不思議とまとまっている好盤です。

●シャーロット
(Charlotte/シャーロット)

UKのR&BグループSoul USouに参加したことで知られるの若く、才能あふれる女性シンガー・ソング・ライター。本名シャーロット・ケリー。この人のサウンドはとにかくクール!UKソウルの一番良い部分をギューッと凝縮したような存在だと僕は思ってます。UKソウルの格好良さって、なんか地味格好いい所にあると僕は常々感じてるんです。(一応ほめてるつもりです・・・。)アメリカみたいにパーッと弾けてるかズドーンと暗いかじゃなくて、適度なユルさが、たまんなく気持ちいいですよね。お気に入りは1998年の1st『Just Another Girl』です。クールでユルくてポップで華やかな好盤。さらっと聴き通せて、それでいて心に残る独特のグルーヴ感を是非体感してみて下さい。本当にUKソウルの良いところがいっぱい詰まってますから!!

●グーグー・ドールズ
(The Goo Goo Dolls/グーグー・ドールズ)

世界一有名な無名のバンド』としてアメリカで知られていたスリー・ピース・バンド。この人達を見ていて、いつも思ってたのは、同じ様な才能や資質があるアーティストが同時代に現れると、必ず一方は日の目を見ないと言う、音楽界の悲しい現実。曲もルックスも、チャンス(有名なサントラに複数参加してます。)にも恵まれていたのにヒットが出ない・・・。だけど人生どこでどうなるものか分かったもんじゃなくて、バーのオヤジとの会話のなかで生まれた『ネーム』が全米5位の大ヒットを記録、その後は『シティ・オヴ・エンジェル』サントラ収録曲『アイリス』や続くニュー・アルバムからは5曲のシングル・ヒットを飛ばすなど、押しも押されもせぬスターになりました。お気に入りはやっぱり『デイジー・アップ・ザ・ガール』。さながらベスト盤のようなヒット曲満載のアルバム。ようやく大ヒットが生まれた喜びに満ちあふれた1枚です。

●ストーン・フリー
(Stone Free/ストーン・フリー)

1967年発表のジミ・ヘンドリクスのデビュー・アルバムに収められているナンバーで、ジミ・ヘンドリクスにとってはエクスペリエンスで最初に作曲した記念すべき曲です。本名『Johnny Allenn Hendrix』、1942年11月27日シアトル生まれ。1960年代にすでに究極のロック・ギターのスタイルを完成させ、今を持ってなおそのフォロワーが後を絶たないという伝説のギタリストです。そしてもし彼がいなければ名器『フェンダー・ストラトキャスター』も今ほどの評価を得ていたかどうか、それどころか、今頃は生産中止に追い込まれていたかも知れません。ロックをより高い次元に引き上げた偉大なる革命児です。

●マンハッタン・トランスファー
(The Manhattan Transfer /マンハッタン・トランスファー)

リーダーであるティム・ハウザーを中心に男性2人、女性2人の計4人からなる、モダン・ポップ・コーラス・グループ。他のメンバーはアラン・ポール、ジャニス・シーゲル、ローレル・マッセー。1975年のデビューから一貫したスタイルで人気はもちろんですけど、アルバムを1枚出すごとにその評価も非常に高くなっているグループです。1979年からはローレル・マッセーに変わって、シェリル・ベンティーンが加入、現在のメンバーとなります。過去8度のグラミー賞とか、音楽マニアの間の評判とかはさておくと、僕にとってのマンハッタン・トランスファーってやっぱ『トワイライト・ゾーン』に尽きるんだよなァ・・・・。

●ホワイト・スネイク
(Whitesnake/ホワイト・スネイク)

ディープ・パープルのデイヴィッド・カヴァーデイルが78年に旗揚げしたバンド。メンバーについて書くととんでもないスペースになるので割愛します。さて、ホワイトスネイクですが、1982年までの5年間に8枚ものアルバムを発表するという精力的な活動のわりには一般的な音楽ファンからの評価は得られてなくて、ハード・ロック・ファンの熱い視線だけを浴びている存在でした。しかし、10周年にあたる1987年にレコード会社を移籍、アメリカでは発売されなかった1982年発表の『Saints & Sinners』からのリメイク曲2曲を含む『サーペンス・アルバス〜白蛇の紋章』がヒット、しかもそのリメイクの内の1曲『ヒア・アイ・ゴー・アゲイン』が1987年10月10日に全米1位を記録、新生ホワイトスネイクを印象付けました。しかし、ジョジョの中ではディオ(レインボー)とホワイトスネイクが親友だったとすると、仲を取り持ったのはディープ・パープルさんなんでしょうか?とつい下らないことを考えてしまいました。

●キッス
(Kiss/キッス)

1974年デビューの史上最高の成功を収めたアメリカン・ゴシック・バンド。メンバーはジーン・シモンズ(b,vo)、ポール・スタンレー(g,vo)、エース・フレイリー(g,vo)、ピーター・クリス(ds,vo)の4人。あの有名なメイクとは裏腹にポップなハード・ロックで主にティーン・エイジャーの人気を集めました。日本語盤がまた面白くて、『地獄からの使者』、『地獄の狂獣』、『地獄の軍団』、『地獄のロック・ファイアー』・・・。もう地獄づくし。言い替えれば"地獄"地獄!80年代に入って、相次ぐメンバー・チェンジや、メイクを落としたりと不調な時代を送ることになりますが、持ち前のエンターテイメント性でそれを乗り切り、1996年念願のオリジナル・メンバーによる復活を果たしました。個人的には"地獄"地獄シリーズはみんな好きですがあえて1枚というと1976年の5枚目『Destroyer 邦題:地獄の軍団』になるのかな。幅広い音楽性を身につけた記念碑的作品です。

●ハイウェイ・トゥー・ヘル
(Highway To Hell/ハイウェイ・トゥー・ヘル)

’73年オーストラリアのシドニーで結成され、世界中にセンセーションを巻き起こしたハードロック/ヘビー・メタル系の草分け的存在のバンド、AC/DCの1979年発表の7枚目のアルバムです。重く、激しく、パワフルな彼らの演奏は多くのフォロワーを生み出しました。お気に入りは、ボン・スコット時代の物では、『Highway To Hell(邦題:地獄のハイウェイ)』、ブライアン・ジョンソン時代では『For Those About To Rock (邦題:悪魔の招待状)』になります。今年(2001年)久しぶりに日本に来ましたね。CDが一気にリマスターされたのにはビックリしました。ベスト盤出ると思って期待してたのは僕だけでしょうか。

●ライク・ア・ヴァージン
(Like A Virgin/ライク・ア・ヴァージン)

マドンナの1985年の大ヒット曲です。彼女は男性中心だったショー・ビジネス界に1人立ち向かい風穴を開けた最重要アーティストです。本名マドンナ・ルイーズ・ヴェロニカ・チッコーネ。男女の力関係を変えたと言うことではしばしば学者達の間で研究対象になるという凄い存在なんですが、音楽の上でも(特に歌詞)様々なタブーを1人で突破してきたパワフルな面も持ち合わせてます。最初は男性の性のおもちゃ的な面を全面に打ち出していたため、ひどい嫌悪を抱く人も多くいましたが、その内に完全に彼女の手玉に取られる男性の姿を見るに付け、女性の圧倒的な支持を受けるようになりました。今盛んに言われているストリート系のサウンドももともと彼女が持ち込んだもの。それだけでもマドンナの功績は後世に名を残すに十分なものだとおもいませんか?そして1995年にはあのアラニス・モリセットをシーンに送り込むという音楽ファンに素敵なプレゼントをしてくれました。お気に入りは1989年の『ライク・ア・プレイヤー』です。本格的なアーティストとしての頭角を見せ始めてきた頃の記念碑的作品で様々なテーマを彼女なりの視点で表現した好盤です。

●フー・ファイターズ
(Foo Fighters/フー・ファイターズ)

ニルバーナのドラマー、デイヴ・グロールがニルバーナ時代に書きためていた曲を同名で発表したのがバンドの始まり。1995年デビュー。だいたいバンドが解散した後ってヴォーカルの人以外は路頭に迷いそうなものなんですけど、この人は偉くて、1stアルバムで全パートをこなすという離れ業をやってのけたのでした。実際僕自身、最初に聴いたときは同姓同名のそっくりさんかと思ったほど、ビックリしたのを覚えてます。(ニルバーナの爆音ドラマーだったデイヴがギターを持って歌を歌うなんて誰が想像したでしょう。)カート・コバーンの死がよっぽどショックだったのか、元々こういう人だったのかと言うほどのポジティヴ゛さはもしかして、複雑になりすぎてきた現在のロックへの警鐘なのか・・・とついつい深読みしたくなりますが、たぶんそんなものでは決してなく、きっとただ楽しいからやってるんだろうなと素直に感じてしまいます。お気に入りは99年の3枚目『There Is Nothing Left To Loose』です。

●取り立て人マリリン・マンソン
(Marilyn Manson/マリリン・マンソン)

ロック界で一番悪いやつは誰だ?と言う話になると、元ホールのコートニー・ラヴと並んで必ず名前の挙がってくる人物です。名前からして、マリリン・モンローシャロン・テート惨殺犯チャールズ・マンソンの組み合わせ。バンドのメンバーの名前も何かと問題のある人物から貰ってきたり、反キリストを真正面切って宣言したり、果てには悪魔教の崇拝と何もここまでやらなくても・・・と思うぐらいの徹底した爆音ゴシック・バンドです。個人的にはブラック・サバスキッスの流れを汲む正統派と好意的な解釈を僕はしてます。会場爆破などの数々の脅迫にもめげず頑張ってきた彼らですが、1999年、日本でも新聞紙上を賑わしたコロラド州立の高校での高校生による銃乱射事件で事態は急変してしまいます。なんと!事件の発端は彼らの音楽にあると報道され、さらに激しいバッシングに遭い、今や犯罪者のカリスマ呼ばわり・・・。(しまいには彼らのTシャツを着てたという理由で逮捕者まで出る始末。)その前の年に『メカニカル・アニマル』でソフトな方向にシフトしたというのにホントに気の毒です。お薦めはその1998年の3枚目『メカニカル・アニマル』です。聴きやすさではやっぱりこれが一番!あとのは・・・・。

●ウェザー・リポート
(Weather Report/ウェザー・リポート)

1971年結成のフュージョンの代名詞的グループです。そしてその中でも最も才能に溢れたアーティストだったのが天才ベーシスト『ジャコ・パストリアス』です。(1987年9月21日事故により死去。)彼はそれまで誰も思い浮かばなかった様なベースの使い方を提示し、実行しました。プレイヤーとしても、コンポーザーとしても、そしてアーティストしても飛び抜けた存在でした。彼は1本のベースでヘヴィー・メタルをも凌ぐ轟音をだし、オーケストラも顔負けのハーモニーを聴かせたりもしました。そして、魔術師ウェイン・ショーター(Sax)、天才ジョー・ザビヌル(Key)、仕事人ピーター・アースキン(Ds)、豪傑ジャコ・パストリアスの4人の組み合わせで紡ぎ出されるウェザー・リポートの音はスリリングそのもの。4人のリーダー格がぶつかり合う真剣勝負は決してバンドとしてはまとまってるとは言い難いと思いますけど、その圧倒的なグルーヴは逆に小さくまとまったバンドには絶対にない圧倒的な破壊力があります。(もちろん微笑ましい曲や、ロマンチックな曲もあるんですよ。)ジャンルやカテゴリーが年々細かくなってきてる最近だからこそ、ウェザー・リポートの様なアーティストにスポットをもっと当てるべきなのではと思ってしまいます。お気に入りは1978年の『8:30』です。まさに混在の美学とも言うべきこのアルバムは素直に楽器が上手いって羨ましいナーと思えるようなアルバムです。メンバーがそれぞれ好きなようにプレイを楽しんでいる結果が至高のサウンドを生み出しています。(普通、それぞれが好きなようにプレイをすると、僕らのような凡人の場合、取り返しのつかない事態に陥ってしまうものなんですけど・・・。)

●ジャンピング・ジャック・フラッシュ
(Jumping Jack Flash/ジャンピング・ジャック・フラッシュ)

ローリング・ストーンズの1968年のヒット曲のタイトルです。これもアマチュア・ロック・バンド御用達のナンバーで、ディープ・パープルスモーク・オン・ザ・ウォーターと並んで、ギターをはじめた頃にイントロだけマスターする曲として愛されています。 世界で一番有名なバンド『ローリング・ストーンズ』は62年ロンドンで結成されました。ストーンズに限らず、長いキャリアをもつアーティストにとって難しいのは、いかに現役感を保ち続けるかと言うことに尽きると思うんですけど、彼らは緻密な計算で適度に今を取り込みながらそれを乗り越えてきた凄い存在です。(逆にそれが60年代のストーンズの音楽を愛するファンからしてみると物足りなくなってきてるのも確かです。事実、彼らの有名な曲は全て60年代から70年代初頭に集中しているんですから。)70年代に世界最高のバンドの称号を手に入れて以来現在までその地位をずっとキープし続けているそのパワーには頭が下がります。キース・リチャーズミック・ジャガーのコンビネーションがある限り、ストーンズは永遠といった所なんでしょうか。

●サヴェジ・ガーデン
(Savage Garden/サヴェジ・ガーデン)

オーストラリア出身のポップ・デュオで、メンバーはダレン・ヘイズ(vo)とダニエル・ジョーンズ(key,g)の2人。デビュー曲『アイ・ウォント・ユー』がオーストラリアで大ヒット、80年代テイストに溢れたちょっと古くさい感覚が逆に新鮮で、異彩を放っていた存在です。(声質も80年代後期のエレクトロ・ポップのアーティストに近いし・・・。)1998年には3rdシングル『トゥルーリー・メイドリー・ディープリー』は全米1位を記録するほどの大ヒットになり、年間チャートでも4位になる健闘を見せました。(ちなみに僕はこの曲を聴くと、同年にヒットしたジェニファー・ペイジの『クラッシュ』を何故か聴きたくなってしまいます。・・・何故だろう・・・。)2001年にグループは解散、ダレン・ヘイズはその後ソロに転向して活躍中です。お気に入りは1st『Savage Garden』です。古新しいサウンドをお楽しみ下さい。

●リンプ・ビズキット
(Limp Bizkit/リンプ・ビズキット)

カリフォルニアで1994年に結成されたミクスチャー系のバンド名です。メンバーはフレッド・ダースト、ジョン・オットー、サム・リヴァース、ウェス・ボーランド、DJリーサルの5人。デビューは1997年。とにかくこの人達の登場にはビックリしました。ラウド系のサウンドと、ラップの両立を初めて成立させたバンドです。それまでも、ロックとラップの融合に手を染めたアーティストは沢山いましたが、ここまで徹底した手法を獲った人達はいませんでした。しかも、曲が以外にキャッチーなんですよね。兄貴分にあたるKORNと何かにつけて比較されますけど、全くの別物です。やっぱり、ヒップ・ホップ色が色濃いですし・・・。お気に入りはなんと言っても99年の2nd『シグニフィカント・アザー』です。キャッチーで、ハードで、キワモノの彼らの魅力に溢れた大ヒット作です。

●ダイバー・ダウン
(Diver Down/ダイバー・ダウン)

ロック・ギターの革命児エディ・ヴァンヘイレンのバンド、ヴァン・ヘイレンの1982年発表の5枚目のアルバム・タイトルです。78年の衝撃のデビューからコンスタントにアルバムを発表、そこそこのヒットを積み上げていた彼らが名実共にトップ・バンドに登り詰めるターニング・ポイントとなった重要な作品です。(ロイ・オービンソンのカバー曲、『オー・プリティ・ウーマン(12位)』収録。)ヴァン・ヘイレンはエディ(gt)と、アレックス(ds)のヴァン・ヘイレン兄弟にマイケル・アンソニー(b)とデイヴ・リー・ロス(vo)を加えた4人でスタートしました。77年にワーナーと契約、翌78年にはデビューを果たします。そして、そのデビュー盤はジミ・ヘンドリクス以来と言う衝撃を世界中のギタリストに与えました。

●サバイバー
(Survivor/サバイバー)

1978年にシカゴで結成されたロック・バンドで、メンバーはフランキー・サリヴァン(g,vo)、ジム・ピータリック(g.key,vo)、デイヴ・ビックラー(vo,key)、デニス・キース・ジョンソン(b)、ゲイリー・スミス(ds)の5人です。元アイズ・オヴ・マーチというバンドのリーダーとして活躍していたジム・ピータリックを始め、デニス・キース・ジョンソン(b)、ゲイリー・スミス(ds)のリズム・セクションは、ブラス・ロック・バンド『チェイス』の出身とそうそうたる面々でした。でもやっぱり一番彼らを有名にしたのは『ロッキーV』の主題歌『アイ・オヴ・ザ・タイガー』ですよね。それこそ当時はどこに行ってもこの曲から逃れることが出来ませんでした。(事実彼らは同曲でグラミーまで獲ってるんですから。ちなみにビルボードでは6週連続1位。)そして皮肉にもこのバンドを駄目にしてしまったのも同じく『ロッキーW』の主題歌となった『バーニング・ハート』です。ほかにもヒット曲があったのにも関わらずロッキーつながりで似た曲を出してしまった故に彼らにはワンパターン・バンドの悲しい烙印が押されてしまいました。そしてとうとう、1988年を持って活動停止してしまったのです。(『バーニング・ハート』は大ヒットしてます。念のため・・・。)でも、サバイバーのサウンドって、確かにロッキーにはまってましたよね・・・。

●プラネット・ウェイブス
(Planet Waves/プラネット・ウェイブス)

ザ・バンドと、ボブ・ディランとの共演盤のアルバム名。1974年発表。ザ・バンドは58年にロニー・ホーキンスのバック・バンド『ホークス』として結成したのが、彼らのキャリアの始まりです。メンバーはロビー・ロバートソン(g,v)、リチャード・マニュエル(k,v)、ガース・ハドソン(k,sax)、リック・ダンゴ(b,v)、レヴェン・ヘルム(d,v)の5人組です。68年頃にはボブ・ディランのバックもつとめ、68年にデビューを飾りました。78年の解散にいたるまでの10年間に9枚のオリジナル・アルバムを発表していますが、そのどれもがロックの名盤と呼べるような傑作ばかりです。まさに『The Band』(バンドの中のバンド、唯一無二のバンドという意)と言うに相応しいアメリカン・ロックの最高峰といえる存在です。68年発表の『Music From Big Pink』はロック史上に燦然と輝く歴史的名盤、伝統的音楽の再解釈ということにおいては先駆的な存在です。お気に入りは2nd『The Band』、いぶし銀ロックを堪能してみて下さい。ガース・ブルックスと並んで、日米の人気の温度差がはっきりしているアーティストの代表格です。

●ヨーヨーマッ
(Yo-Yo Ma/ヨーヨーマ)

ベーシストは何故かバッハ好きが多くて、僕も例にもれず、ベースの練習にはバッハの曲を弾くことが多いんですけど、その中でも特に定番なのが『無伴奏チェロ組曲』です。(特に組曲第3番のBourreeT、組曲第2番のMenuettoUは指慣らしで愛用してます。)そして、その中でも特にお気に入りでよく聴くのがヨー・ヨー・マの『無伴奏チェロ組曲』(持ってて良かった。)なんと彼はこの曲を4歳の頃から練習しているらしくて、その解釈の素晴らしさには『参った!』の一言です。コマーシャルなどで使われたり、ロックの人達がライヴなどで弾いたりしているので、聴き覚えの有る曲もきっと多いと思います。しかし、6部はジャズあり、ラウド・ロックあり、ポップあり、クラッシックと盛りだくさんですね。

●ジェイル・ハウス・ロック
(Jailhouse Rock/監獄ロック)

エルヴィス・プレスリーの主演第3作目の映画のタイトル曲です。1957年の9月24日に発売されてその年の10月21日から6週にわたって1位を獲得しました。エルヴィス・プレスリーロカビリーという、今のロックの原型を作った偉大なアーティストで、彼の存在なくしては今のロックも生まれてはいなかったといえるかもしれません。100年後に伝えられている唯一のアーティストなのかも知れません。彼の生い立ちや音楽の変遷はあちこちで詳しく語られているのでそちらにお任せしてここではエルヴィスがどれだけ偉大な功績を残したかという事を、チャート上の記録で紹介したいと思います。まず、1位を獲ったシングルが18枚。(歴代2位。1位はビートルズの20枚。)トップ10入りした曲の数が38曲!歴代1位)さらに、トップ100位内にランクインした曲の数となると150曲でダントツの1位!(2位はジェームス・ブラウンの94曲ですから凄さがわかると思います。)両面ヒットソングの数も52枚と、コレもダントツの1位!今のビルボードは両面ヒットを認めていないので破られることのない記録です。アルバムのほうも凄まじくて、1位獲得アルバムが9作(2位)、トップ10ヒットアルバム数が33作(2位)、トップ100になると98作でダントツの1位!今後も新しいアルバムが出るでしょうからきっといつまでも抜かれることのない記録だと思います。お勧めは2002年の9月25日に出た「ELVIS 30 #1 HITS」。1位曲ばかり集めたコンピレーション盤です。新曲も収録されています。

●バーニング・ダウン・ザ・ハウス
(Burning Down the House/バーニング・ダウン・ザ・ハウス)

1984年発表のトーキング・ヘッズの6枚目のアルバム、「Stop Making Sence」に収録されています。もちろんシングルにもなっています。当時、この曲のPVがすごく好きで、今でもこの曲を聴くとバーンのでっかい顔が迫ってくるような気がしてきます。トーキング・ヘッズは美術学生だったデビット・バーン、ティナ・ウェイマス、クリス・フランツの3人が、元モダン・ラヴァーズのジェリー・ハリソンを加えて77年にアルバム・デビューした、ニュー・ウェイヴの代名詞的存在のバンドです。ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えてからはアフロや、ブラジル等の多彩なリズムを織り込んだ色彩感豊かなサウンドで人気を集めました。ちなみにこの、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」は1999年発表のトム・ジョーンズのアルバム「Reload」で、カーディガンズによってカバーされています。コチラも結構お気に入りです♪興味がある方は聴いてみてくださいね。

●ボヘミアン・ラプソディ
(Bohemian Rhapsody/ボヘミアン・ラプソディ)

クイーンが1975年に発表した6分に及ぶ超大作がボヘミアン・ラプソディです。猫の目のようにチャートが変わるイギリスのチャートの中で1975年11月29日〜翌年の1月24日までの9週間の1位という偉業を達成しました。(1975年発表の4枚目のアルバム「A Night at the Opera(邦題:オペラ座の夜)」収録)クイーンは73年デビューのブライアン・メイ(g)、フレディー・マーキュリー(v)、ロジャー・テイラー(d)、ジョン・ディーコン(b)の4人からなるバンドで、凄いところは、ラテン・アメリカや、東欧、アジア諸国等、ロック辺境の地で絶大な人気を誇っていたことです。(意外なことに70年代前半は、アメリカはおろか、本国イギリスでも人気のない存在でした。)この日本でも若い女性を中心に人気が爆発、熱狂的なファンを多く獲得、おそらく日本で初めて、アイドル的な存在になったロック・アーティストだったのではないでしょうか。(あんな悪趣味な格好をした気色悪いおっさんに若い女性の人気が集中するなんて、信じられます?)そして70年後半の商業的肥大を続けるロックに反旗が翻されていた時期、(いわいるパンクのブーム)そういったムーヴメントの影響下、『俺達が勝者だ』なんて『女王』をなのるおっさん(しつこい?)に歌われたロンドンっ子の気持ちはさぞ複雑だったでしょう・・・。しばしば、そのエンターテイメントに徹する姿勢がいわれのない誤解を生んできたクイーンですが、彼らの音楽は閉鎖的だったハード・ロックに新しい方向性を示したのも事実です。特にアルバム単位で聴くとその良さが凄くよく分かります。

●スカイ・ハイ
(Sky High/スカイ・ハイ)

1970年代に大ヒットした、ジグソーのベスト・セラー・シングルのタイトルです。この曲は3回ものヒットを記録していて、まず最初はディスコ・ソングとして。次は映画「Dragon Fly:邦題/スカイ・ハイ」の主題歌として。ちなみにこの時はビルボードで3位を獲得する大ヒットになっています。(1975年12月6日〜13日までの2週間。)そして3回目が一番有名なプロレスラー、「仮面貴族ミル・マスカラスのテーマ」として。よく、1発屋の代表のように言われますが、1曲を3回もヒットさせればそれはそれですごい事だと思いますよね(笑)ジグソーは1967年にイギリスで結成された、ポップ・グループでデス・タイヤー、クライヴ・スコット、トニー・キャンベル、バリー、バーナードの4人組。色んなバンドからの寄せ集めだったのがグループ名の由来だといわれています。そういえば、スカイ・ハイって「鳥人間コンテスト」のテーマにも使われてませんでした?これを合わせると4回のヒットとも・・・(笑)

●アンダー・ワールド
(Under World/アンダー・ワールド)

カール・ハイドとリック・スミスによって88年結成された、テクノ・ポップユニットです。当初は主だったヒットは無かったんですけど、92年にダレン・エマーソンがサポートとして参加したのをきっかけに大きく飛躍をします。その名のとおり、アンダーグランドから火がついた彼らはその後世界を震撼させるほどの成長を遂げることになります。しかし、2000年にダレン・エマーソンが脱退、現在は再びオリジナルメンバーでの活動になっています。2003年に2枚組のベスト版『Underworld 1992-2002』が発売されています。まずはここからその音の世界を確認してみるのがいいでしょう。

●C-MOON
(C Moon/C・ムーン)

ポール・マッカートニー&ウイングスにとっての3枚目のシングル曲のタイトル。1972年12月1日の発売です。Cムーンとは「ものわかりのいい人」という意味なので、プッチ神父はこのスタンドから従順な印象をうけたんでしょうね(笑)ちなみに曲中には「I'll never get to heaven.(訳:このままでは天国にいけない)」というフレーズが出てきます。そう考えるとなかなか深いネーミングですよね。アルバム「Red Rose Speedway」のボーナストラックに入っています。(オリジナルは1973年発表、4枚目アルバムです。)最初に聴いたときにはあまり好きではなかったんですけど、1991年のシングル「All My Trials」のカップリングにもこの曲が収録されていてその日以来、気になる曲になりました。ちなみに他のカップリング曲は「Strawberry Fields Forever」など、ジョン・レノンのカバー曲です。ポール・マッカートニーのお勧めは?と言われるともちろん「全部!」と答えたくなるんですけど、あえて数枚選ぶなら1973年の5枚目「バンド・オン・ザ・ラン」、1976年の8枚目「ウングスUSAライヴ!!」、1983年の13枚目「パイプス・オヴ・ピース」、1989年の17枚目「フラワー・イン・ザ・ダート」と言うかんじになります。ベスト盤も出てるんですけど、ベストは最後に聞くのがお勧めです。まずはオリジナル・アルバムを楽しまないと♪

●メイド・イン・ヘブン
(Made In Heaven/メイド・イン・ヘブン)

ジョジョの中ではもしかして1番多いかも知れないクイーンネタです。1995年発表のクイーンの18作目のアルバムタイトルです。クイーンにとって最後のオリジナル・アルバムになります。(クイーンについては上のボヘミアンラプソディの項を参照してください。)

●ホワット・ア・ワンダフル・ワールド
(What A Wonderful World/このすばらしき世界)

最終話のタイトルより。ルイ・アームストロングが歌った1967年のバラードナンバーです。実はこの曲は67年の発売当時はまったくヒットしていないんです。一般に知られるようになったのは1987年の映画「グッド・モーニング・ベトナム」の挿入歌としてエンディングに使われてからのことです。もちろん、その前から人気はありましたが映画に使われて以来、ルイ・アームストロングの代表作として扱われるようになりました。サッチモの愛称で知られる彼は1971年の7月6日にこの世を去っています。つまり、「このすばらしき世界」のヒットは彼の死後10年以上経ってからのものでした。彼をよく知らない人のために書いておくと、サッチモはこの曲以外にも多くの名盤を残しています。また、「ハロー・ドーリー」などのヒット曲も持っています。現在はベスト盤やコンピレーションで彼の足跡に触れることができます。ニュー・オーリンズ生まれの彼らしいジャズの名演ももちろん数多く残しています。

▲このページのトップに