杉真理の世界-GOLDEN J-POP/THE BEST-

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A Radio Story

ゴールデン・Jポップ ザ・ベスト(GOLDEN J-POP/THE BEST)

THE BEST

実は杉さんに限らず、アルバムを全部持っているアーティストのベスト盤って買わないんです。でも、たまたま仲間と車で遠出する時に一人1枚CDを持って行くという約束になっていたのでそれに合わせて買ったのがこのアルバムです。特筆すべきはここまで発表されたアルバムからほぼ均等に選曲がされているのにもかかわらず、曲順が工夫されているので(具体的には曲が進むごとに夏から冬へ場面が変化するようになっているんです。)17年分の杉さんの音楽をすんなりと楽しむことができるようになっています。その辺によくあるようなシングルを発売順に並べたようなカタログ的ベスト盤にしない所に杉さんの自分の音楽に対する愛情を感じるとこができます^^特に最後の「Happy Ending」〜「Best of my love」という2曲の選曲はまさにアルバムと呼ぶにふさわしい曲順で、ここで1度アルバムが終わりを向かえるという感じが良く出ています。これはCD的と言うよりもむしろLP的な演出のような気がします^^その他のお得情報としてはアルバム未収録だった「Best of my love」が収録されているということと各曲に杉さんの解説が入っているという嬉しいおまけ付き♪


発売日


★各曲の感想★

いとしのテラ(Terra)

いとしのテラ杉さんの30歳の誕生日に書かれた曲で1984年4月21日、11枚目のシングルとしてアルバムに先立ち発表されました。(B面はBackstage Dreamer)ファンの選んだ好きな曲で常に1位を獲る人気曲です。味の素のスポーツ飲料「TERRA」のCMソングとしても使われました。最初アルバム「Stargazer」の雰囲気を期待してた僕は、この曲を耳にしてがっかりした記憶があります(笑)専門的なことを書くとコード進行が平凡だったのが残念だったんです。だからB面のBackstage Dreamerばかり聴いていた気がします(笑)でも、ライヴで聴いたらすごく好きになりました。その日からあまりコード進行へのこだわりが無くなった気がします。当時付き合ってた6月生まれの女の子が好きだった曲で、今でもこの曲を聴くと彼女の事が頭をよぎります(笑)1984年MISTONEに収録。

お気に入りの歌詞:六月の神話は 雨の音がしてた

夏休みの宿題(Homework of Summer)

夏休みの宿題アルバムWOLD OF LOVE(1992年)のクライマックスにあたるナンバー。ここで展開されるのは杉さん風の「ウォール・オブ・サウンド(音の壁)」。今までやっていたようで実は初登場のサウンドなんですよね。ひょっとして「ウォール・オブ・サウンド」の代名詞である大瀧詠一山下達郎が大々的にやっていたので意識的に避けていたのかもしてません。この曲の豪華なサウンドの正体は左右のトラックで同じ演奏をしているところなんですけど、ちょっとユニークなのは右と左で演奏の形態が違うんです。左のトラックはコンピューターによる演奏、右のトラックは生の演奏がそれぞれ担当しています。だから左右に音がバトンタッチされる時になんとも言えないグルーブが生み出されています。これによって大瀧詠一とも山下達郎とも違う新たな「ウォール・オブ・サウンド」を生み出しました。杉さんもこのサウンドにのって本当に気持ちよさそうに歌っているのがとても印象的ですよね^^今度、1枚丸々このサウンドで作ったアルバムを聴いてみたいです♪ちなみにエンディングが曲の途中で終わっていると思えるほど早いフェード・アウト手法をとっているのも今までにあまりないパターンです。歌詞は素直に彼女に好きな想いを伝えられない僕が、その気持ちを残り僅かな夏の間に伝えるようとする歌です。楽しく過ごした夏が終わりに近づき、最後に残った課題、それを「夏休みの宿題」と重ね合わせています。この曲は1992年6月21日に22枚目のシングルとして発表されました。

お気に入りの歌詞君をちっとも分かってなかった ずっとひとりでいたって平気な娘だと思っていたんだよ

夢みる渚(Dreaming On The Beach)

夢見る渚 実はナイアガラトライアングルvol.2の杉さんの参加曲にはイントロらしいイントロのない曲ばかりです。この曲だけ唯一それっぽいフレーズが付いてるんですけど、それでも1小節ちょっと(笑)意外な事にこの曲が杉さんの「夏っぽい曲」第1弾になります。もともとは竹内まりやのシングル用に作られた曲だったんですけどボツになりナイアガラトライアングルで復活、5枚目のシングルとして82年の3月21日にシングルカットされました。(B面はラストナイトナイアガラトライアングルに取り上げられた理由は大瀧詠一の「松田聖子が歌うと良さそうないい曲。」という理由だったそうです(笑)ヘッドホン・ステレオを聴いている女の娘の大声の返事に笑ったというシーンが印象的なサマーソングです。

お気に入りの歌詞:渚のカセットは くり返すいつもLONG VACATION

Heaven In My Heart(Heaven In My Heart)

この曲が収録されているMADE IN HEAVENが発売された当時は湾岸戦争ソ連の崩壊など時代が過激に変貌をし始めている時期でした。世の中が強い刺激に慣れ始めてきたのに加えてバブルも崩壊。そんな時期にこの曲が世に出たというのはものすごく意味のあることだと思うんです。当時の流行だったジュリアナなどの煌びやかな時世の対極にいる女の子に歌いかけてる様な歌で、自己嫌悪に陥っても、ありのままの君の存在こそが僕の宝物なんだよと優しく歌いかけてくれます。急がず慌てず自分らしく生きていけば、そんな君を誰かがどこかで見ていてくれると言われているようで元気がもらえます。・・・と、言っても僕は女の子じゃないんですけどね(笑)イントロのハーモニカの使い方が今までのビートルズ風というよりはスティービー・ワンダー風なのも印象的です。

お気に入りの歌詞:迷わなくていいよ 大丈夫それが君らしいなら

Lonely Girl(Lonely Girl)

Lonely Girl元々はナイアガラトライアングルvol.2のために書き下ろされた曲です。「♪夜明けまで〜」のフレーズが印象的な杉ポップナンバーです。杉さんの曲調の特徴はサビだけが盛り上がるようなJ-POP調の曲ではなく、メロディーがまんべんなく展開するポール・マッカートニー調の曲が多くて、割とサビはさらっと流す事が多いんですけど、OVERLAPではサビを意識的に前に出した作品がアルバムのポイントに配置されています。この辺りもナイアガラトライアングルからのお土産という感じがします。この曲に出てくる夢見がちで寂しがり屋の彼女は、後の作品にも度々登場する杉作品のヒロインです。そういう意味で彼女にとってのデビュー作という勝手な位置付けを個人的にしています(笑)1982年発表のアルバム「OVERLAP」収録。また同年の5月21日に6枚目のシングルとアルバムと同時に発売されました。(B面は恋のフォトグラフ

お気に入りの歌詞:夜明けまで そばにいて 君と踊りたい

恋のかけひき(Missing Angel)

ビーチ・ボーイズのアルバム「L.A.」のジャケットにインスパイアされて作られた曲です。僕の高校の時好きだった女性がいて、彼女はこの曲が1番好きでした。それで彼女の誕生日の日にこの曲をギターで歌ってあげたことがあります。今でもこの曲を聴くとその女性が住んでいた「三軒茶屋」を思い浮かべてしまいます^^杉さん的には1980年の湘南のイメージらしいんですけど(笑)シングルにはなってないんですけど、この曲で大瀧詠一が杉さんに興味を持ったと言うんですから杉ファンにとっては忘れられない曲の1つだと思います。コーラスは竹内まりやが担当。コレがまたスゴクいい雰囲気を出しています。実はこの曲、ベストも含めて3回他のアルバムに登場してるんですけど、すべてこのアルバムのバージョンが使われています。後世に伝えるべき名曲であり、名演奏です♪1980年の「SONG WRITER」に収録。

お気に入りの歌詞:素足で過ごした2人 明日からは 又もとの靴はいてる

Crying Angel(Crying Angel-Wilson Brother's Style)

この曲を作っているときに加山雄三氏との対談があって日本の湘南サウンドやオールディーズについて盛り上がったそうです。そうして形になったのがこの曲。本当は山下久美子に書き下ろしたのにボツにされたため1985年のSYMPHONY#10で歌うことにしたそうです。間奏のギターは杉さん本人が弾いています。この曲も「I DON'T LIKE POPS」に収録されていた曲で、なんとオープニングナンバーとして使われていました。そしてその他にも「Have A Hot Day! 」「GOLDEN J-POP THE BEST」「POP'N'ROLL PARADISE」「DREAM PRICE1000いとしのテラ」の4つのアルバムに収録されています。そして1987年の6月21日には17枚目のシングルMelting Worldのカップリングとしても採用されています。ひょっとして一番杉作品の中でもっともレコード化されている作品かも知れません。ちなみに今回のバージョンは1987年の「Have A Hot Day! 」に収録されていたバージョンです。

お気に入りの歌詞:好きと言えずに 君を見てたよ してあげること 何かないのかい

Starship(Starship)

ハイファイセットに書いた曲のセルフ・カバー曲です。しかもアルバム「MISTONE」を思わせる宇宙シリーズ。今回は「スクールベルを鳴らせ!」に日常的な接点を持たせたような作品になっています。ちょっとクラシカルな雰囲気がE.L.Oを連想させてくれますよね♪曲の内容は幼い子供が絵本を開くシーンと、夕暮れのオフィスで仕事に追われている大人の2つのシーンがあって、この2つが最後に1つになるという風にも取れるし、別々の独立した話とも取る事も出来るんです。「二人には時間がない」と違ってこの曲は「僕」が遠い視点から「君」を見つめているという設定なのでその分自由なんです。「何億回ものすれ違いの後」と言うのが素敵な表現です。1986年のアルバム「SABRINA」に収録。

お気に入りの歌詞:何億回ものすれ違いの後 今夜 むかえにきたんだ

Wonderful Life−君がいたから−(Wonderful Life)

Wonderful Life−君がいたから−1990年11月21日に21枚目のシングルとして発表されました。1990年発売の同名アルバムのタイトル・ナンバーです。実はアルバム・タイトルでありながらWonderful Lifeという単語が曲中に1回も出てきません。逆に、Overlap以降はアルバム・タイトルがどこかしらに隠れていたのにと衝撃を受けました。・・・って、衝撃は言いすぎですけど(笑)杉さんのアコースティック・ギターの真骨頂で、フォーク風というよりはジェームス・テイラーキャロル・キング路線のメロディアスな1曲です。こういう一定のトーンで進む曲って好きなんです。何度でも繰り返し聴けますよね^^逆にしっとりした曲で急にサビでわざとらしく盛り上がる曲は聴いててなんだか照れくさくなっちゃうんです(笑)かつて共に夢を追いかけた友達との事を歌った曲で、様々なアーティストが取り上げている題材です。でも、大抵の場合このタイプの曲は単調なロック・ビートで「あの頃の夢 お前も覚えているだろう Dear Friend!」みたいなのになりがちですよね(笑)ポップスの題材ってビートルズの時点でほとんど出尽くしてると思うんです。あとはその題材をその人の視点でいかに表現するかなんですよね。この曲はその事を強く感じさせてくれる1曲です。

お気に入りの歌詞:人生は素敵な迷路さ

World of Love(World of Love)

同名のアルバムがありますけど、収録されているのは1つ後の1993年発表の「FLOWERS」です。実は前作の「World of Love」のレコーディング終了後に書かれた曲で、ライナーによるとバリ島で見た不思議な夢をイメージしたということです。初めて聴いた時にはそんな事を知らなかったので歌い出しの「美しい所へ連れていってあげよう」というフレーズにビックリした記憶があります。杉さんって今まであんまりそういう事をはっきりとは歌詞には書かなかった様な気がしたんです。「美しい所へ連れていっておくれ」という感じを勝手にイメージしてたんでしょう(笑)何度聞いても最初の「美しい所へ連れていってあげよう」以外の歌詞が入ってこなかったんです。でも、後日ライナーを読んだ時に杉さんが夢で見たその風景の美しさを伝えたくて作ったというのを知った時に気持ちが晴れやかになったんです^^それまでは杉さんが自分自身の事を振り返っている曲だと思っていたんですよね(笑)曲の生い立ちを知ってからは歌詞にでてくる単語を一つ一つイメージしながら曲を聴くことにしました。すると僕の心の中だけに描かれる世界にひとつだけの「World of Love」を感じることが出来たんですよね。歌詞の通りに僕の世界をもう1度見渡してみた時に「美しい所」に連れていってもらえたんです^^このアルバムは決してリピートをかけないで、この曲の終りの余韻をゆっくりと味わってほしいと思います。

お気に入りの歌詞:美しい所へ 連れていって あげよう

バカンスはいつも雨(Always Raining In Vacance)

バカンスはいつも雨1983年「STARGAZER」発売の半年前に発売された8枚目のシングルで、杉さんにとって最大のヒット曲となりました。(1982年10月21日リリース)先行シングルというよりは発表済みのシングルという感じだったので、この曲を気に入って「STARGAZER」を買った僕の友人達の戸惑う姿がとても印象的でした(笑)先行シングルはアルバムのカラーを代表する曲なので、もっともですけど・・・。(ちなみに本当の先行シングルは「内気なジュリエット」でした。)この曲は当時、グリコセシルチョコレートのCMに使われていた記憶があります。若き日の堀ちえみ(杉さんの事務所の後輩)が歌詞の通り赤い傘を差していたコマーシャルだったと思います。(多分・・・。)確か、コピーは「恋するセシル」だった様な気が・・・。あやふやな記憶でゴメンナサイ(爆)

お気に入りの歌詞:つつんであげたい Don't cry きっと明日は晴れる

Key Station(Key Station)

Key Station日本の歌なのに曲中に海外のアーティストばかりの音楽界に挑戦状を叩きつけた曲です(笑)と、言うのは言いすぎですけど、この曲にはオリビアもビリー・ジョエルも出てきません。出てくるのは山下達郎浜田省吾といった杉さんが好きな国内のアーティストばかりです。机の上の小さな箱(ラジオ)から始まった杉さんの夢を、今度は送り手になってみんなに届けるという内容の歌です。登場するアーティストを挙げておくとドリーマーズ山下達郎松任谷由美ナイアガラ(大瀧詠一)伊藤銀次浜田省吾佐野元春。特に伊藤銀次浜田省吾佐野元春の3人は声でも参加しています♪あと、注目すべきが大瀧詠一の表現。さすがに呼び捨てにするわけにもいかず「ナイアガラ」にしたんでしょうね(笑)で、こういう事を歌いたいという気持ちが強かったからか、この曲、おそらく詩から作られている様な気がします。メロディーの構造からそんな感じがするんです。漠然とした根拠しかないんですけど・・・。あと、杉さんの曲にしては珍しくサビが長いんですよね。そういう意味でも特別な想いを感じる事が出来る気がします。この曲は1985年8月25日に13枚目のシングルとしてアルバムからカットされました。

お気に入りの歌詞:言葉が足りなくて 助けられないなら 友達の歌を聞いておくれよ

Hold on(Hold on)

Hold On 1980年6月21日に発売された杉真理ソロ・デビュー作です。人によっては再デビュー作と言う人もいます。もともとは竹内まりやの1979年のアルバム「ユニヴァーシティ・ストリート」用に書かれた曲です。ちなみにこの時に杉さんは同アルバムに「J-BOY」と言う曲も書いています。(この曲は他に長谷川真奈というアーティストによってもカバーされています。(1995年の4月26日発売のアルバム「ストーリーズ」収録。)このアルバムには他に作詞で1曲と作曲で1曲の計3曲の参加でした。)離れていく恋人に心からの応援を贈る、最上級なやさしさにあふれた1曲です。ライヴで聴く度に目頭が熱くなってしまいます。1980年の「SONG WRITER」に収録。

お気に入りの歌詞:雨に明日が煙っても 自分の道を見つけて

Romancing Story(Romancing Story)

Romancing Storyギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」を彷彿させる雰囲気を持ったナンバーです。おなじ「アローン・アゲイン」の雰囲気を持つ、佐野元春の「グッドタイムス&バッドタイムス」(「BACK TO THE STREET」に収録)と比較すると面白いと思います。アルバムに先立って発売された「恋するQUEST」のカップリングとして発表されました。友達以上恋人以下の微妙な関係を歌った歌で、本気で大好きなんだけど傷つくのも傷つけるのもこわくて進展できない恋心が見事に描写されています。この曲を初めて聴いた時、まるで自分の事を歌われているようで「誰か僕の事を杉さんにバラしたな」と思ったりしたんです(笑)でも、よくよく聞くと僕の周りの友人達もそれぞれ自分の事が歌われてると感じてたらしいんです。自分が知らない間に抱いてた感情に気が付かせてくれる。これぞ、ポップスの醍醐味!1989年「Ladies&Gentleman」に収録。

お気に入りの歌詞:神様が 僕達を 選んだのならば もう少しだけ 歩いても いいかい

最後のメリー・クリスマス(Last Merry Chirstmas)

最後のメリー・クリスマス春が来て君は」から始まり、「恋する0.1」で世界観が広がったこの路線が完成をみた記念すべき作品だと思っています。当時、ロマンチックなクリスマス・ソングを期待してた僕の耳に最初に飛び込んできた歌詞は「世界中の悲しみに くらべればきっと 君を失くすことさえ ちっぽけなことさ」という信じられないような言葉!本当にびっくりしたんですけど、最初に聞いたのがラジオだったので聞き返すわけにもいかず、悶々とした日々を送った記憶がありあります(笑)「普通は君を失くすこと」の方が「世界中の悲しみ」よりも重いのがPOPSの世界観ですよね。この歌い出しのおかげで他の歌詞が頭に入ってこなくなってしまったんです(笑)で、ようやく発売日に手にしたレコードの歌詞カードを穴があくほど見つめて歌詞を読み込んでみて納得。実は冒頭の歌詞は愛する人を失った事によるあまりの悲しさを紛らわすための強がりなんですよね。歌い出しの他にも好きな歌詞でも触れている「初めて会った時〜」などエピソードを絡めた奥行きのある歌詞がここで完全に完成をした気がします。後の「Romancing Story」などに通じる小さなラブ・ストーリー的な作品の始まりに位置する重要な曲です。1986年11月21日に14枚目のシングルとしてアルバム「WINTER LOUNGE」と同時に発売されました。B面は「くつ下の中の僕」のソロ・バージョンでした。

お気に入りの歌詞:初めて会った時 二人は風邪をひいていたけれど

Happy Ending(Happy Ending)

1990年のアルバム「WONDERFUL LIFE」の最後を飾るカーテン・コールのような曲です。僕的にはここで第3期の杉さんが終わるというイメージがあります。当時はこの曲を聴いた時、しばらく杉さんは音楽活動を停止するんじゃないかと思ったくらいです(笑)それくらい「終わり」の感じが出てるんですよね。(専門用語でコーダ感が出ているなんて言います^^)とにかく今までの杉さんの全てのポップスのエッセンスが5分間にギュッと凝縮されている気がしたんです。こういう風に感じる人がいた時点で杉さんにとってはこの曲は大成功だったのではと思ってしまいます(笑)それにしても「さよなら」という言葉を使わずにこれだけエンディングの雰囲気を出せるのには本当に脱帽です。実はこの曲のエンディング感が僕にとって強すぎたので次のMADE IN HEAVENというアルバムを一時的に聴けなくなっちゃったんです(笑)それは次回に詳しく書きますけど。それにしても2番の「来年の事を話しただけで〜」の一連の歌詞は杉さんの人柄をよく表してますよね^^

お気に入りの歌詞:情けない こんな 僕のことでも 君はたよって くれるかい

Best of my love(Best Of My Love)

Best of my love実はこのアルバムのレビューはこのBest of my loveを除いて全てが以前に書いた原稿を利用しているので、すぐに更新出来るはずだったんですけど、あまりに好きすぎて感想を書く事がずっと出来なかったんです(笑)究極に好きになると「好き」以外に言葉が出てこなくなるものだという事を今回改めて知りました。杉さんのソニー時代の音楽を1曲に置き換えるとするとイントロがHold onでこの曲はエンディングなのかなって思います。そして、個人的には杉さんの曲の中で最も色々な映像が頭をよぎっていく曲なんです。この曲にまだ出会っていない中学や高校の時の事さえも次々と頭の中を駆け巡っていくんです。実らなかった恋や届かなかった告白などの切ない思い出や、初めてのデートでの淡い期待や恥ずかしい失敗など、その日の天候や時間帯によって次々と様々な思い出が頭の中をよぎっていくんです。それこそ、20年以上も完全に忘れ去ってたような出来事さえも^^きっとそれは歌詞の包容力のおかげなんですよね。特定のシチュエーションを歌っているのではなく「人が人を大切に想う気持ち=Best of my love」を丁寧に綴っているからだと思うんです。片思いも両想いも「愛」のあり方は全く一緒。この曲はそんな事さえも教えてくれるような気がします。(その証拠に失恋の歌として聴いても、両想いの歌として聴いても内容が全く同じに響いてきます^^)そして、最初に僕の心に響いたのが「つつんであげたい」というフレーズ。1983年の「バカンスはいつも雨」で僕の心をとらえた「つつんであげたい」というフレーズがここで再登場する所に僕は杉さんの音楽の普遍性を感じるんです。「つつんであげたい」ってとても杉さんっぽいですよね。最後に個人的な思い出ですけど、2007年3月15日に行われた東京タワーでのライヴの最後がこの曲だったんです。その時に不覚にもあふれる涙を止めることが出来ませんでした。その時に杉さんって歌詞やメロディの他に歌い方でもメッセージを伝えてくれる素敵なアーティストだったという事を本当に再認識した一夜でした^^。

お気に入りの歌詞:こごえる夜には つつんであげたい この気持ちが届くときはいつ


収録曲目

太字はシングル曲です。

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