杉真理の世界-HAVE A HOT DAY!-

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A Radio Story

ハブ・ア・ホット・デイ!(HAVE A HOT DAY!)

have a hot day!

杉さんが初めて作った夏をテーマにしたアルバムです。タイトルのHAVE A HOT DAYは「暑い日」とも取れるし「素晴らしい1日を」という意味にも取る事が出来ます。おそらく、そのダブル・ミーニングなんでしょう。杉さんの音楽って「夏っぽい」って評価される事が多いですよね?それはきっとビーチボーイズ風の曲調やコーラスを多用したオールディーズっぽいサウンドがそう言わせるんだと思います。実際、僕もそう思う事が多いですし(笑)きっと、「人の声」や「懐かしさ」という要素が心の中の夏を連想させてしまうんでしょうね♪もちろんこのHave A Hot Dayの中で表現されてる夏も基本は一緒で人々の心の中の夏を感じることの出来るアルバムです。ビーチに水着の女の子にサンサンと降り注ぐ太陽・・・というストレートな夏は「素敵なSummer Days」くらい。あとは内気な女の子の夏だったり、小説家の夏だったり、キッチンに駆け込み泣いてる女の子の夏だったりとバラエティーに富んでいる内容になってるんです。アナログ盤当時は最初のアップテンポの6曲がPOOLSIDE、後半の静かな6曲がSEASIDEという呼び方になっていました。このアルバムの特徴はまず、再録曲が今までの中で最も多いという事。ソニーから出した全6枚のアルバムの中からMistoneSABRINAを除いた4枚から1曲ずつ、それにナイアガラトライアングルなどから2曲を加えた6曲のリメイクが収められています。実はこのリメイクが多いという事と、1週間後にSUMMEER LOUNGEのリリースが控えていた事で僕の周りでは熱心な杉ファン以外でアルバムを手にした人はほとんどいなかったんです。こんなに良い作品なのに・・・。そしてもうひとつの特徴がオムニバス形式になっているという事。今でいうコンピレーション・アルバムです。(もちろん、当時はそんな言葉無かったですけど。)とにかく曲調がどんどん変わっていくんです。曲間も極端に短いし。ここまで徹底的にやっちゃう杉さんってやっぱりただ者ではないですよね♪
(ちなみに「素敵なSummer Days」等録り直しされている曲は厳密にはシングルとは別バージョンですけど今回は同じ扱いにしています。)


発売日


★各曲の感想★

あの娘にダイビング(Tell Me Why)

アルバムの冒頭を飾るのはどこかビーチボーイズの名曲「Good Vibration」の様な雰囲気を漂わせる1曲。これだけでも心が躍りだします♪(「Good Vibration」はビーチボーイズの曲の中で僕が最も名曲だと思ってる曲です。)内容はおませな妹を持つ内気な女の子の事に想いを寄せる曲です。彼女は決まってダークブルーの水着を着て、悲しい歌ばかりカセットに入れて聴いているような女の子なんです。そして主人公はハンドルを握ると性格が急変する性格(笑)果たしてこの2人の恋はうまく行くのでしょうか・・・。曲の中では特に最初のメロディーの寂しげなサウンドのところがキュンときます。まるで5年後のLonely Girlとの再会を果たした気になります^^今回のアルバムはサウンド・アレンジがドリーマーズ京田誠一氏、コーラス・アレンジがセイラウェイ小室和之氏による曲がほとんどなのでドリーマーズ色が今まで1番色濃く出ているところもポイントになっています♪

お気に入りの歌詞:たしかに僕は ハンドルもったとたん 乱暴になる奴だけど

Melting World(Melting World)

2曲目は雰囲気も一転、まるで赤道直下にいる様な猛烈に暑い都会の夏がやって来ます!夜も熱帯夜が襲ってくるあの都市型の夏です!アスファルトの照り返しでで生まれた陽炎がまるで都市をピザの様に溶かしていく様を歌っています。T-レックス風のギター・カッティングとむせび泣く様なサキソフォンの音がその暑さをより演出していきます。そして恒例のタイトル・コール。今回はこの曲の2分6秒辺りにアルバム・タイトルが出てきます♪これが毎回楽しみで楽しみで(笑)「Melting World」は1987年の6月21日に17枚目のシングルとしてカットされました。ジャケットのバーコードが時代を物語っています^^

お気に入りの歌詞:赤道直下の ミリタリー・バンド 叫びつづけている Have a hot day

小説家と結ばれる方法(How To Marry The Novelist)

このアルバムで最初に気に入った曲で,、当時はこの曲ばかり聴いていた記憶があります。この曲も自分の中の杉ベスト5に常連の1曲です。(ちなみにちゃんと杉ベスト1もあるんです。でもまだ先のアルバムで登場するんですけど、結構意外な曲だと思います^^)特に歌いだしのフレーズの”Jenny won't you Come along with me”のメロディーは本当に絶品です!曲の内容は主人公の小説家がモデルの女の子に想いを寄せる曲で、主人公いわく「世界一長いラヴレター」。実は僕が物語を書くきっかけになった曲でもあります。あぁ・・・影響受けすぎ・・・(爆)よくビーチボーイズ路線ど真ん中と言われる事の多いこの曲ですけど、僕には完全オリジナルにしか聞こえないんです(笑)むしろ、小説家の歌という事でビートルズの「ペーパーバック・ライター」の方を連想してしまいます。

お気に入りの歌詞:伝線したストッキング 脱ぎすてたら君は そのまま泳ぎだす 最初のシーンさ

夢見る渚(Dreaming On The Beach-Mariachi Style-)

1982年のナイアガラトライアングルvol.2からの1曲。意外な事にこの曲が杉さんの「夏っぽい曲」第1弾になります。もともとは竹内まりやのシングル用に作られた曲だったんですけどボツになりナイアガラトライアングルで復活、5枚目のシングルとして82年の3月21日にシングルカットされました。(B面はラストナイト)ナイアガラトライアングルに取り上げられた理由は大瀧詠一の「松田聖子が歌うと良さそうないい曲。」という理由だったそうです(笑)ヘッドホン・ステレオを聴いている女の娘の大声の返事に笑ったというシーンが印象的なサマーソングです。今回はメキシカン・ミュージック風にリメイクされました。

お気に入りの歌詞:渚のカセットは くり返す ナイアガラ トライアングル

キッチンのマーメイド(Tomorrow Will Be Another Day)

小説家と結ばれる方法」と同じくらい好きなのがこの曲です。このアルバムは全体的にビーチボーイズの雰囲気に満ち溢れているんですけど、この曲はどちらかというとポール・マッカートニーのソロ・アルバムの中の1曲の様な手ごたえがあります。タイトルにも入ってるんですけどポールのソロ・デビュー曲の「Anotherday」の雰囲気を特に感じます。特にイントロ無しで曲に入る雰囲気とか。(ちなみに「Tomorrow」という曲もポールの曲にあります♪)辛い時には1人きりでキッチンに駆け込んで泣く女の子を元気付けてるという内容の曲です。ちなみに彼女の得意料理はクラムチャウダーとロールキャベツ♪明るい曲の多いA面では唯一の切ない曲です。そうそう、料理と言えばポールの曲にクック・オヴ・ザ・ハウスという料理の歌もありましたよね^^

お気に入りの歌詞:君の一番好きな人を思い出して

素敵なSummer Days(Summer Days-Jerry Style-)

1983年のStargazerからの1曲。杉さんが自信を持って贈る「夏賛歌」です!『』『太陽』『浜辺』『』『水着の女の子』というサマー・ソングに必要な全ての要素が出てくるという完璧さ!(笑)本人も相当気に入っているのか、今回の収録の他に1983年のStargazerと1985年の初の12シングル「I DON'T LIKE POPS」でも取り上げられています。ちなみにStargazerのバージョンは1983年6月21日に通算10枚目のシングルとしてカットされているので、シングルになっていないのは今回の「Have A Hot Day」バージョンのみ。でも、3つのバージョンの中では最も完成度の高い仕上がりです♪加山雄三の曲のフレーズも出てくるし(笑)

お気に入りの歌詞:パイプラインと終わらない夏 信じ続けた少年達

Diamond Eyes(Diamond Eyes)

B面はうって変わって夕暮れモードからスタート。杉さん初のデュエット・ソング。想い出に変わっていく二人の日々を優しく見守っていく夕日。その夕日を映しこんだ瞳がきっとDiamond Eyesなんでしょう。曲の中では2人のそれぞれ別の想い出のアイテムが走馬灯の様に登場します。そして、それらの想い出が2人を繋ぎとめているものたちなんです。ある意味では「風の季節」にも通じる世界観かも知れません。B面は本当に切ない曲が続きます。杉さんいわく「A面で海に出かけて、フラれたらB面を聴きながら帰って来る」という趣旨だそうです(笑)

お気に入りの歌詞:いつもこの世界 愛したものたち サヨナラを告げてく

渚で会いたい(Evergreen Days)

このアルバムで最も短い曲です。せっかく出会えた運命の人とはぐれてしまった主人公が再び彼女に巡り逢う為に渚を訪れるという歌。オールディーズ調の曲調がなんとも切ない雰囲気をかもし出しています。この曲を聴くと映画「グローイングアップ」や「アメリカングラフティ」を思い出してしまいます^^(両極端な映画ですけど(笑))コニー・フランシスの「ボーイ・ハント」や「渚のデート」の様な夏の描写。歌詞の内容も「ボーイ・ハント」の男性版みたいなのがニクイです♪ちなみに「ボーイ・ハント」は邦題で原題は「Where The Boys Are」。まだ見ぬ初恋の相手を夢見ているという曲で、決して男あさりをする女性の歌ではないんです(笑)

お気に入りの歌詞:ごめんねとつぶやいた あの時の君に 嘘をついたのさ 僕はだいじょうぶと

街で見かけた君(Somewhere,Someone)

この曲は1981年9月21日に4枚目のシングルとして発表された「ガラスの恋人」のカップリング曲でした。今回はギター弾き語りバージョンで登場です。ステージの上でスポットライトを浴びて歌う杉さんの姿を思い浮かべてしまいます。杉さんのアコースティック・ギターの曲の全然フォークっぽくないところが本当に魅力的です。曲の内容は夏の終わりに珈琲屋の片隅で街で見かけた女の子を思い出しているという歌です。その女の子とは今のところ何も無くて、いや、これからもひょっとして・・・というような内容です。この当時でもガラスの恋人のシングルは手に入りにくかったので、持っていなかった人にはきっと素晴らしいプレゼントになったと思います♪

お気に入りの歌詞:友達の前で君を呼びたいよ 僕の見つけた人

フランシス泣かないで(Don't Cry Francis)

1982年のOverlapからの1曲です。アルバム全体がオールディーズっぽい雰囲気なんですけど、まさか自分の曲でそれを演出するなんて・・・。「渚で会いたい」でも登場したコニー・フランシスの事がまた頭をよぎってしまいます。杉ファンはここに差し掛かると切ない雰囲気が加速されていくと思います。Overlapの時には触れなかったんですけど杉さんの歌詞の中に初めて「愛してる」という言葉の出てきた曲だったんですよね。そしてとても美しいメロディーを持ったラヴソングです。別れる運命にある恋人同士の最後の瞬間を描いた曲で歌詞も美しいんです。とくに「君を不幸にしそうだよ」というフレーズに当時照れまくった記憶があります。じっくり味わって欲しい曲です。

お気に入りの歌詞:君を不幸にしそうだよ

恋のかけひき(Missing Angel)

1980年のSong Writterからの1曲。切なさもここまで来ると最高潮に!ビーチ・ボーイズのアルバム「L.A.」のジャケットにインスパイアされて作られた曲です。僕の高校の時好きだった女性がいて、彼女はこの曲が1番好きでした。それで彼女の誕生日の日にこの曲をギターで歌ってあげたことがあります。今でもこの曲を聴くとその女性が住んでいた「三軒茶屋」を思い浮かべてしまいます。杉さん的には1980年の湘南のイメージらしいんですけど、僕にとっては三軒茶屋(笑)シングルにはなってないんですけど、この曲で大瀧詠一が杉さんに興味を持ったと言うんですから杉ファンにとっては忘れられない曲の1つだと思います。コーラスは竹内まりやが担当。コレがまたスゴクいい雰囲気を出しています。後世に伝えるべき名曲であり、名演奏です♪

お気に入りの歌詞:素足で過ごした2人 明日からは 又もとの靴はいてる

Crying Angel(Crying Angel-Wilson Brother's Style)

1985年のSYMPHONY#10からの1曲です。この曲を作っているときに加山雄三氏との対談があって日本の湘南サウンドやオールディーズについて盛り上がったそうです。そうして形になったのがこの曲。本当は山下久美子に書き下ろしたのにボツにされたため自分のアルバムで歌うことにしたそうです。間奏のギターは杉さん本人が弾いています。この曲も「I DON'T LIKE POPS」に収録されていた曲で、なんとオープニングナンバーとして使われていました。そしてその他にも「Have A Hot Day! 」「GOLDEN J-POP THE BEST」「POP'N'ROLL PARADISE」「DREAM PRICE1000いとしのテラ」の4つのアルバムに収録されています。そして1987年の6月21日には17枚目のシングルMelting Worldのカップリングとしても採用されています。ひょっとして一番杉作品の中でもっともレコード化されている作品かも知れません。

お気に入りの歌詞:好きと言えずに 君を見てたよ してあげること 何かないのかい


収録曲目一覧

太字はシングル曲、Bonus Tracksは2008.03.19の再発盤のみの収録です。

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