杉真理の世界-SONG WRITER-

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A Ridio Story

ソング・ライター(SONG WRITER)

Song Writer

CBSソニーに移籍、ソロデビュー第1作目に当たる本作が事実上のデビュー・アルバムとして扱われています。(現在のジャケットは映画館で映画を観てる杉さんの姿です。)前2作と違って今回はアレンジを全て松任谷正隆氏が担当、そういった意味でも他のアルバムに無い雰囲気を持った1枚になっています。内容的にはここから始まるソニー時代の曲調と前作までの曲調の丁度中間に位置している感じです。前回までに無かった特徴として「悲しきクラクション」や、「追いつめられた恋人達」などのロック調のナンバーが大幅に増えたことと、歌詞が洗練されたことの2つがあります。聴きどころはA面の2曲目の「恋のかけひき」と3曲目の「Hold on」。この2曲の余韻の中に他の8曲が存在します。日本のポップス界の誇るこの2曲が杉伝説の全ての始まりだったんです。


発売日


★各曲の感想★

Don't stop the music (Don't stop the music )

Ritziこと、平井夏美さんとの共作の曲です。ソニーからの再デビューに向けて作られたデモテープはREICO堀口和男氏との共作だったそうです。(ちなみにHold Onのデモテープも堀口氏との共作。)前作の最後の曲「Honey」の続編な様な歌詞の世界。レコード会社を移籍したというのに、この曲で見事、2つのアルバムが繋がっています。ちなみにこの「Don't stop the music」は次のアルバム、「Over Lap」収録の「ラストナイト」にも繋がってるような気がして、そう言う風に聴いてみると曲間の中にストーリーが色々浮かんでくるから不思議です。タイトル「Don't stop the music」はきっと杉さんが自分に向けて送ったメッセージの様な気がします。

お気に入りの歌詞:君を失くした夜に 初めて 歌を書いた

恋のかけひき(Missing Angel)

ビーチ・ボーイズのアルバム「L.A.」のジャケットにインスパイアされて作られた曲です。僕の高校の時好きだった女性がいて、彼女はこの曲が1番好きでした。それで彼女の誕生日の日にこの曲をギターで歌ってあげたことがあります。今でもこの曲を聴くとその女性が住んでいた「三軒茶屋」を思い浮かべてしまいます^^杉さん的には1980年の湘南のイメージらしいんですけど(笑)シングルにはなってないんですけど、この曲で大瀧詠一が杉さんに興味を持ったと言うんですから杉ファンにとっては忘れられない曲の1つだと思います。コーラスは竹内まりやが担当。コレがまたスゴクいい雰囲気を出しています。実はこの曲、ベストも含めて3回他のアルバムに登場してるんですけど、すべてこのアルバムのバージョンが使われています。後世に伝えるべき名曲であり、名演奏です♪

お気に入りの歌詞:素足で過ごした2人 明日からは 又もとの靴はいてる

Hold on(Hold on)

Hold On 1980年6月21日に発売された杉真理ソロ・デビュー作です。人によっては再デビュー作と言う人もいます。もともとは竹内まりやの1979年のアルバム「ユニヴァーシティ・ストリート」用に書かれた曲です。ちなみにこの時に杉さんは同アルバムに「J-BOY」と言う曲も書いています。(この曲は他に長谷川真奈というアーティストによってもカバーされています。(1995年の4月26日発売のアルバム「ストーリーズ」収録。)このアルバムには他に作詞で1曲と作曲で1曲の計3曲の参加でした。)離れていく恋人に心からの応援を贈る、最上級なやさしさにあふれた1曲です。ライヴで聴く度に目頭が熱くなってしまいます。

お気に入りの歌詞:雨に明日が煙っても 自分の道を見つけて

悲しきクラクション(Klaxon)

Hold On ある日テレビから郁恵ちゃん(榊原郁恵)の「悲しきクラクション」が流れてきてすごく驚いた記憶があります。どうして、「悲しきクラクション」なの???って。この曲は名曲、「Hold on」のB面として世に出ました。わざわざB面の曲を取り上げるなんて郁恵ちゃんは相当な杉マニア?とも思ったりしました(笑)でも、実はこの曲杉さんも当初はシングルのA面用に作ったらしいんですけど、B面用に選ばれた「Hold on」が好評のため逆転してしまったんです。そう聞いて妙に納得した記憶があります。「動き始めた人波 電話ボックス 映画館」と言うフレーズに後の「風の季節」に通じる何かを感じてしまいます。サウンドはビリー・ジョエルの「Big Shot」を思わせる様なロック・ナンバーに仕上がっています。

お気に入りの歌詞:二人が手にした虹には 6つの色しかなかった

Send her back to me(Send her back to me)

Catch Your Way このアルバムの中でも珍しい16ビートのポップ・チューンです。この曲のイントロが松田聖子の「瞳はダイアモンド」とそっくりで、榊原郁恵に続いて松田聖子も杉さんの曲をシングルに・・・。と思ったらぜんぜん違ってガッカリした覚えがあります。(他にもいますよね、きっと・・・。)何を隠そう、アレンジを担当してるのがどちらも松任谷正隆氏なので別にパクリではないんです。念のため。前の2枚のアルバムと違ってこの「Song Writer」からは本当に優しい杉さんの姿が感じられるようになります。こういう曲も前作までは絶対に聴けなかったタイプの曲でした。別れた彼女の新しい恋愛を優しく見守る歌です。日産のコマーシャル・ソングに使われた「Catch Your Way」のB面に使われました。

お気に入りの歌詞:悲しませないで あの娘が君の手 飛び立つまでは

追いつめられた恋人達(Somethin's Gonna Change)

杉さんのアルバムのB面の1曲目はサスペンスタッチのシチュエーションが多いんですけどこの曲はそのシリーズの記念すべき第1作目に当たります。映画『明日に向かって撃て』のような内容の歌ですけど実は長く付き合っている恋人同士が2人でいる事に対して何かに追い詰められていくような感覚をドラマにダブらせてる歌です。ドラマと現実が行ったり来たりして最後にはどっちがどっちだか分からなくなっていくと言う・・・。映画好きの杉さんならではの作品と言えるでしょう。

お気に入りの歌詞/追い詰められた恋人たち 鎖につながれた毎日

Catherine(Catherine)

発売当初のPR用のチラシには「キャトリーヌ」とカタカナで表記されていました。このアルバムは色々なシリーズの始まりに当たる曲が入っています。この曲は一連のマイナーなアコースティックシリーズの1曲目。ナイアガラ・トライアングルに収録の「ガールフレンド」やミストーン収録の「冬の海に」と聴き比べてみると感慨深いものがあります。曲の内容は本当は愛し合っていた二人がすれ違ってゆく悲しいストーリーです。ちなみに歌いだしのコードのF#madd9というコードが当時はすごくお洒落に響いたのを覚えています。

お気に入りの歌詞/不親切な愛情で 結ばれた二人

サンシャイン ラブ(Sunshine Love)

ビートルズの「ヒア・カム・ザ・サン」を思わせるポップ・ナンバーです。イギリスからアメリカを夢見てるという内容の曲です。個人的にはスター・ゲイザーの2曲目の「スキニー・ボーイ」に通じる何かを感じてしまいます。どちらもイギリス志向を歌った曲だからでしょうか(笑)「霧のかかった街で育った僕」というフレーズにロンドンを感じてなりません。

お気に入りの歌詞/霧のかかった街で育った僕 まぶしい女神愛しきれないよ

My baby's back(My baby's back)

どちらかというと前作のSwingyに入っててもおかしくないような曲調。お金の亡者でやり手の女性の事を書いた曲です。今までと違うのは主人公がこの女性にひどい目に合わされないということ(笑)でも、この曲に登場する女性、どこかイカしてるカンジがしてくるから不思議です。

お気に入りの歌詞/この街と同じ程 サイフの中身を愛してる女

Dreamin' (Dreamin' )

この曲は実に重要な意味を持つ曲です。アルバム最後のバラード締めのシリーズの原点というだけでなく「時間」をテーマにした楽曲の原点でもあるからです。この曲から「懐かしき80’s」、「スクールベルを鳴らせ」と続いてアルバム「MISTONE」に続いていく大きな流れがここから始まります。ちなみに「スクールベルを鳴らせ」からは「Starship」などの宇宙シリーズが派生して行きます。そういう意味でこの曲はこれから始まる杉ワールドの予告編とも言える位置付けになるような気がします。歌詞の一つ一つに色んな曲のエッセンスが見え隠れしてくる曲です。

お気に入りの歌詞/子供の頃の 遠い世界で 時の謎さえも きっと微笑む


収録曲目一覧

太字はシングル曲、Bonus Tracksは2007.07.25の再発盤のみの収録です。

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